フリーペーパーの作り方5ステップ|費用の目安や作成ソフトも解説
しまうま出版デザイナーより
フリーペーパーは駅構内や学校など、さまざまな場所で配布されていますが、実際に作るとなると、作成手順や、費用はいくらかかるのかなど、分からないことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、フリーペーパーの種類や作成手順、費用などを詳しく解説します。地域や団体でフリーペーパーを作成する際にお役立てください。
フリーペーパーとは
フリーペーパーとは掲載企業の広告費で作成され、無料で配布されている冊子のことです。駅やコンビニのラック、個人宅へのポスティング、新聞折込などの方法で配布されています。
さまざまな企業や学校、団体、地域などで発行されており、情報発信や広告掲載のツールとして広く活用されています。
フリーペーパーには地域やコミュニティに密着したもの、お得情報をまとめたものなどいくつかの種類がありますよ。ひとつずつ見ていきましょう!
フリーペーパーの種類
コミュニティに密着したメディア
1つ目はコミュニティに密着したメディアです。具体的には以下のようなものがあります。
- 学生団体が発行するメディア
- 趣味に関するメディア
- 子育て世代に向けたメディア
コミュニティに密着したメディアは、ターゲット像が明確に決まっている点が特徴です。たとえば、大学で発行するメディアならその大学の周辺情報や学生のアンケートなどが挙げられます。
地域情報をまとめたメディア
2つ目は地域情報をまとめたメディアです。例として以下のようなものが挙げられます。
- 地域のグルメ、イベント情報
- 地域の求人情報
- 地域の最新情報
市区町村や地域の商店街が主体となって制作しているものやアルバイト探しの情報など、地域に密着した情報を得られるのが特徴です。
お得な情報をまとめたメディア
3つ目はお得な情報をまとめたメディアです。広告掲載をメインとしており、文章などのコンテンツはほとんどありません。地域のお店の情報を知ってもらったり、来店を促したりするために活用されています。
ほとんどのページが広告となるので、作成する際には多くの掲載企業を探す必要があります。
フリーペーパーの作り方5ステップ
フリーペーパーの制作過程は、以下の5ステップに分けられます。
- ターゲットやコンセプトを考える
- コンテンツを考える
- 広告枠を考える
- デザインを決めて、記事を作成する
- 印刷・製本する
それぞれのステップを詳しく解説します。
1:ターゲットやコンセプトを考える
まずは、ターゲットやコンセプトを考えます。ターゲットが明確でないと多くの人に届かないないだけでなく、広告枠に出稿する事業者が集まりません。
以下のような点を意識して、考えてみましょう。
- どんな人に届けたいのか
- 何を伝えたいのか
- どこで配布するのか
- どのように配布するのか
2:コンテンツを考える
次に、ターゲットやコンセプトをもとにコンテンツを考えます。具体的にどんな構成にするかアイデアを出していきましょう。
たとえば以下のようなものがあります。
- インタビュー
- コラム
- イベント特集
- アンケート企画
この時点では詳細なページ割を考えず、大まかに「どの企画を大きく取り上げるか」考えておきます。詳細は「広告枠」を決めてからにすると、ページ割の変更が少なくスムーズです。
3:広告枠を考える
大まかなコンテンツが決まったら広告枠を考えます。フリーペーパーの収入源は広告枠への掲載費用なので、掲載を希望する企業がないと採算が取れません。
広告を募る際は、「広告主側のメリット」を明確にアピールすることが大切です。「地域に密着しているから集客につながる」「他の媒体よりも広告費が安い」など、アピールポイントを考えましょう。
4:デザインを決めて、記事を作成する
広告枠が決まったら、デザインを考えて記事を作成します。すでに決まっている広告枠を踏まえ、以下のような点を決定しましょう。
- 表紙デザイン
- ページ割
- 誌面の構成
ページ割は詳細に決めないと広告枠が不足したり、ページが余ったりしてしまうので慎重に確認してください。
5:印刷・製本する
誌面が完成したら印刷・製本して完成です。作成した誌面のデータを印刷会社へ送り、発注します。対応できるデータや冊子の形式は業者によって異なるので、事前に確認しましょう。
しまうま出版では、以下のような形式です。
- 製本方法:無線綴じのみ
- データ形式:JPEG、PNG
- カラーモード:RGBとCMYK(システム処理の都合上、RGB(特にsRGB)での入稿をおすすめいたします。)
フリーペーパー作成に使えるソフト
フリーペーパーを作成する際のソフトは、無料の簡易的なものから有料の本格的なソフトまでさまざまです。作成に使えるソフトをいくつか紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Canva
1つ目のソフトは Canvaです。無料で利用可能で、豊富なデザインテンプレートを選べるのが特徴です。テンプレートをもとにアレンジすれば、簡単にクオリティの高い誌面が作れます。手軽に使えるソフトがいい方や、1からデザインする自信はないという方におすすめです。
PowerPoint
2つ目のソフトはPowerPointです。細かい画像の調整は難しいですが、簡単な冊子なら十分に制作可能です。
無料版と有料版があり、機能の制限やテンプレートの種類が異なります。普段から資料作成などで使い慣れている方や、高いクオリティよりも手軽さを求める方は、活用してみるといいでしょう。
Adobe Illustrator
3つ目のソフトはIllustratorです。Adobeのグラフィックデザイン用のソフトです。ページが少ないフリーペーパーの制作には十分使えるので、10ページ前後の冊子や、図や画像が多い冊子におすすめです。有料で、月額2,728円から利用できます。
Adobe InDesign
4つ目のソフトはInDesignです。AdobeのDTPソフトで、書籍や雑誌の制作に使われています。「ページ管理機能」があり、特にページ数が多い冊子の制作に便利です。
InDesignは有料で月額2,728円から利用できます。操作が難しい部分もありますが、クオリティにこだわりたい方はぜひ利用を検討してみてください。
フリーペーパーの作成費用の目安
しまうま出版の簡易見積もりより、無線綴じで100部制作した場合の費用を以下の表にまとめました。
サイズ | ページ数 | 価格(税込) |
---|---|---|
A4 | 12 | 79,200円 |
B5 | 20 | 85,500円 |
正式な価格は注文画面にてご確認ください。別途、送料・決済手数料が発生します。
上記の制作費用にあわせて、配布方法によっても費用が変わります。たとえば個人宅への配布なら、ポスティング会社への外注費用がかかります。発注する際には製本から配布まで、全ての費用を踏まえて部数や製作費を検討することが大切です。
安くて高品質なフリーペーパーを作るなら
安くて高品質なフリーペーパーを作るなら「しまうま出版」がおすすめです。
しまうま出版では1冊から冊子の注文が可能なので、無駄なく必要な部数で制作できます。フリーペーパーを作りたい方はぜひ活用をご検討ください。
まとめ
フリーペーパーは地域やコミュニティに密着した内容が魅力的です。今回ご紹介した作り方を参考にすれば、ターゲットにあった内容で多くの人に届く冊子を制作できるはずです。ぜひ、自由な発想や企画でフリーペーパーを制作してみましょう。
商品仕様・価格等は記事公開時点のものです。
改めて考えると、フリーペーパーって身の回りにも結構ある気がしますね。どんな種類があるんですか?