会社案内の作り方を5ステップで解説!作成に使えるソフトも紹介
しまうま出版デザイナーより
自社の事業内容や理念、魅力を伝え、営業や採用活動など、さまざまな面で活用される会社案内ですが、中小企業や個人で会社を経営する方で「部数は多くなくていいから制作したい」「外注せずに自分で作れないかな?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、会社案内を自社で作成する方法や作成に使えるソフトについてご紹介します。
会社案内には事業内容の紹介以外にも、営業支援やブランディングなどさまざまな役割があります。まずはそれぞれの役割を詳しく見ていきましょう
会社案内の役割
営業ツールとしての役割
1つ目は営業ツールとしての役割です。新規開拓の場面では、まずは取引先に信用してもらうことが重要です。しかし、初めて名前を聞く会社の場合「どんな会社なんだろう?」と不安や疑問を抱かれることも。。。
そんなとき、しっかり考えて作られた会社案内があれば、企業の理念や製品・サービス内容を体系的に伝えられます。主力となる商品や事業の説明を盛り込めば、営業支援のツールとしても役立つはずです。会社案内は新規顧客や既存の顧客から信用してもらうために大切な存在と言えます。
ブランディングツールとしての役割
2つ目はブランディングツールとしての役割です。企業の認知度を上げたい、ブランディングを強化したいとお考えの場合も会社案内が役立ちます。
たとえば、以下のような方法で会社をアピールしてみてはいかがでしょうか。
- 企業の価値観をストーリーにして伝える
- CSRなど社会貢献活動を紹介する
- 主力商品を写真や図で解説する
営業やブランディングツールとしての役割で冊子を作る場合は、多くの人が手に取ることを想定して専門用語よりもわかりやすい言葉で伝えるよう心がけます。「この会社を応援したい」と思わせるような工夫が大切です。
採用活動ツールとしての役割
3つ目は採用活動ツールとしての役割です。会社の事業内容や魅力を適切に伝え、入社希望者を増やす目的にも活用されます。採用に重きをおいて作成する場合は、事業内容や会社の沿革の他に、職場の雰囲気もイメージできるような内容が良いでしょう。
会社案内の作り方5ステップ
会社案内の作成にはコンセプトの考案から製本まで5つのステップがあります。手順をそれぞれ詳しく解説します。
1:コンセプトを考える
まずは会社案内のコンセプトを考えます。最初に考えることでターゲットや軸が明確になり、その後のコンテンツやデザインも決めやすくなります。
考える際には、以下のようなポイントを意識してみてください。
- どのような場面で使うのか(企業説明会、営業、展示会など)
- 誰が読むのか(株主、取引先、学生など)
- どんな印象を持って欲しいのか
たとえば新卒採用イベントの企業説明会で学生に配るなら「自社の魅力を易しい言葉で伝え、興味を持ってもらう」などのコンセプトになります。株主に向けて配布するなら「事業内容や業績をグラフや数値を用いてわかりやすく伝える」などと考えられるでしょう。
2:コンテンツを考える
次に、コンテンツを考えます。先ほど決めたコンセプトをもとに、載せる項目を決定します。一般的に会社案内には以下のようなコンテンツが盛り込まれています。
- 企業理念
- 事業紹介
- 製品・サービスの紹介
- 企業やブランドのアピールポイント
- 沿革
- 代表の挨拶
- 社員のインタビュー
- 福利厚生
- 採用情報
- 社会貢献活動の紹介
これらは闇雲に盛り込むのではなく、目的に合わせた取捨選択が大切です。たとえば採用が目的なら、福利厚生や社員のインタビューなど、入社後をイメージできる項目を選びます。コンセプトがブレないよう、よく検討してみてください。
3:取材・原稿作成
コンテンツが決まったら、原稿作成に入ります。作成する際は以下の手順で進めましょう。
- ページ割を決める
- それぞれのページの構成を決める
- 原稿を作成する
冊子はページ数が決まっているので、あらかじめ「どの項目に何ページ使う」と決めておかないとページに過不足が出てしまうので気をつけてください。
また、誌面の内容によって作成時のソフトにも工夫が必要です。詳しくは「会社案内の作成に使えるソフト」にて紹介します。
4:デザインを作成する
原稿が仕上がったら、冊子の仕様やデザインを決定します。会社案内の形式は、冊子ではない簡易的なものから、ページ数が多いものまでさまざまです。作成した原稿のボリュームに合わせて検討しましょう。
冊子の場合は中綴じや無線綴じなど、綴じ方にも選択肢があります。ページ数が少ないなら中綴じも可能ですが、しっかりとした印象を持たせたいなら無線綴じがおすすめです。無線綴じは製本用の糊でしっかりと糊付けされるため、耐久面も十分です。
5:印刷・製本する
最後に印刷・製本します。作成したデータを印刷会社へ送り、必要部数を発注しましょう。入稿する際のデータ形式は、業者ごとに指定が異なるので要注意です。
たとえば「しまうま出版」の場合、以下のような指定があります。
- 画像の形式:JPG、PNG
- ページ数:最低12ページ〜最大144ページまで
入稿データにミスがあると、思った通りの印刷結果にならなかったり、印刷・製本の日数が後ろにずれたりする可能性もあるので、しっかりと確認しましょう。
会社案内の作成に使えるソフト
会社案内の作成では、目的や用途に合わせたソフトの選択が大切です。ここでは簡単に使えるものから本格的なものまで、おすすめのソフトをいくつか紹介します。
Adobe Illustrator
IllustratorはAdobeのグラフィック制作ソフトです。イラストや写真、図などの複雑なデザインに対応できます。ただし、ページ管理の機能はないので、ページ数が多い場合は管理に多少の手間がかかります。画像や図などのビジュアル要素が多く、ページ数が少ないならIllustratorの活用を検討してみてください。
PowerPoint
PowerPointはプレゼンテーションによく使われますが、冊子の制作も可能です。Illustratorと比較すると細かい部分の調整は難しいですが、簡単に操作できます。また、テンプレートの多さもメリットです。画像や図がメインで、手軽に作成したい方は、ぜひ利用してみてください。
Word
Wordは複雑なデザインがなく、文章がメインの場合に向いています。ページ番号をつけられる点や、見出し、文字組みの管理が簡単な点がメリットです。
ただし、イラストや図の配置はワンパターンになりがちです。細かいデザイン設定や画像の処理には適していないので、あくまでも文章がメインの場合におすすめです。
Adobe InDesign
InDesignは書籍や雑誌の制作にも使われる本格的なソフトです。画像の細かい調整もでき、ページ管理も可能なのでページ数が多い場合には特に向いているでしょう。
ただし、ソフトの操作や画像ファイルの管理が難しい点には要注意です。使いこなすためにはしっかりと使い方を学ぶ必要があります。
時間をかけてでも文章・画像をクオリティ高く仕上げたい方や、会社案内の他にもパンフレットなどの冊子を作る機会が多い場合は検討してみてください。
まとめ
会社案内は企業の事業内容や強みを伝えることはもちろん、イメージ向上のためにも大切です。大企業に限らず、中小企業や個人においても営業支援やブランディングのために活用できるでしょう。
しまうま出版では、小部数でも気軽に会社案内を作成できます。ぜひこの記事で紹介した作り方を参考にしていただき、会社案内を企業のアピールに役立ててください。
友人たちと小さな会社をやっていていて、「会社案内を作りたいね」という話になって内容を考えていたのですが、考えているうちに、どんな内容を入れれば良いのかよく分からなくなってしまって…