ホッチキスによる冊子の作り方!分厚い紙でもキレイに製本するコツとは?

コピー本にもおすすめ。ホッチキスでも本は作れる!
しまうま出版デザイナー

しまうま出版デザイナーより

「ホッチキスで冊子を綺麗に作りたい」「分厚い冊子をキレイに製本したい」とお悩みの方へ向けて、ホッチキスを使った製本のコツを解説します。本記事を読めば、ホッチキスを使った冊子をより簡単・キレイに作れるでしょう。ぜひ参考にしてください。

ホッチキスによる冊子の作り方!分厚い紙でもキレイに製本するコツとは?
男性

ホッチキスでキレイに製本したいけど、紙が分厚くてキレイに製本できません。印刷会社にお願いしたほうがいいのでしょうか。

しまうま出版デザイナー

ホッチキスでキレイに製本するにはコツがあります。最初は難しいかもしれませんが、慣れれば自分で作れますよ。

男性

自分でもキレイに製本できるんですね!

しまうま出版デザイナー

今回は、ホッチキスの製本でもキレイに綴じるのが難しい中綴じの製本方法を解説します。便利なアイテムもご紹介しますね。

ホッチキスで作れる冊子の種類

ホッチキスで作れる冊子は平綴じと中綴じの2種類です。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

ただし、現在、しまうま出版では平綴じ及び中綴じの取り扱いはなく、針を使わない無線綴じに対応しています。ページ数が多い場合や、たくさん部数を発行する際におすすめです。
ご自身でホッチキスを使って冊子を制作したい方は、これから紹介する綴じ方を参考にしてみてください。

平綴じ

平綴じは用紙を半分に折り、端から5mm程度の部分を針で留める製本方法です。レポートやパンフレットなどあらゆる冊子の製本に使われています。冊子の中でも比較的手作りしやすい点も特徴です。

ただし、平綴じの冊子は見開きには向いていません。冊子のノド(中心の部分)を針で綴じ込んでしまうため、見えなくなってしまいます。平綴じで製本する際には、ノドの部分に文字や図が入り込まないよう、10mm程度の余白を入れる必要があります。

中綴じ

中綴じは用紙を2つ折りにして、折り目に合わせてノドの部分を針で留める製本方法です。冊子のノド部分が大きく開くため、見開きのページがある冊子もキレイに仕上がります。

ただしページ数が多いと用紙がズレてしまい、キレイに綴じるのが難しい点がデメリットです。また、製本用ではなく通常のホッチキスで綴じる場合は、少し難易度が上がります。次の見出しで中綴じを通常のホッチキスでキレイに綴じる方法を解説するので、参考にしてみてください。


A4サイズの中綴じ冊子をキレイに作る方法

中綴じの冊子を通常のホッチキスで製本しようとすると、留める部分に針が届きません。しかし、少し工夫すれば通常のホッチキスでも問題なく中綴じ冊子を綴じられます。

ここでは、A4サイズの中綴じ冊子をキレイに作る方法を解説します。手順を詳しく見ていきましょう。

事前に準備するもの

事前に準備するものは以下のとおりです。


  • ホッチキス(180°に開くタイプ)
  • ダンボール、消しゴム、発泡スチロールなどのクッション材


クッション材はホッチキスで用紙を留める際に使います。針が刺さってしまうので、穴が空いても差し支えないものを用意してください。ダンボールは見開きにした冊子よりも一回り大きなサイズ、発泡スチロールの場合は5cm四方のものを使用します。

1:用紙を中心で折る

まずは、用紙を中心で折り、ホッチキスで留める際の目印をつけます。冊子にした時にズレが生じないように慎重に折りましょう。

2:ホッチキスを180°に開く

冊子の背になる側を上にして用紙の下にクッション材を敷いたら、ホッチキスを180°に開いて針の部分を冊子の中心線に合わせます。クッション材がタンボールの場合は、そのまま用紙の下へ敷いてください。発泡スチロールや消しゴムの場合は針を差し込む部分に配置します。

3:冊子の中心に針を差し込む

針を中心に合わせたら、冊子の中心に思い切り針を押し込みましょう。針はクッション材を貫通する可能性もあるので十分に気をつけてください。1冊につき2〜3か所ほど針を差し込みます。

4:針を折り込む

針を差し込んだら、クッション材をそっと外しましょう。その際にも、針には気をつけてください。最後に、出ている状態の針を折り込みます。ホッチキスのリムーバー(後ろの金具)を利用すると安全で簡単にできます。

ホッチキスはどれくらいの分厚さまで綴じられる?

ホッチキスはどれくらいの厚さまで綴じられるのでしょうか。ここでは、針ごとの綴じられる枚数や、多くの用紙を綴じる際に便利なホッチキスをそれぞれ詳しく解説します。

ホッチキスのサイズ別綴じられる枚数

ホッチキスにはさまざまなサイズがあります。綴じられる用紙の枚数を針のサイズ別にまとめました。

針のサイズ(針の品番) 綴じられる枚数 対応しているホッチキス
3号(No.3-10mm) 2〜75枚 ハンディタイプ、卓上タイプなど
10号(No.10-1M) 2〜32枚 ハンディタイプなど
11号(No.11-1M) 2〜40枚 ハンディタイプ、製本用など
11号(No.11-10mm) 2〜80枚 卓上タイプなど
12号(1224FA-H) 200~240枚 卓上タイプなど

一般的に学校や企業で書類用に使われるホッチキスは10号の針を使用します。先ほど紹介した方法では、180°に開ける10号のホッチキス針を使用したので、綴じられるのは32枚までとなります。ホッチキスの種類によっても変わるので、30ページ以上綴じる場合には11号以上のホッチキス針を検討するのがおすすめです。

製本用のホッチキスを用意するのも手段のひとつ

中綴じをキレイに製本するには、製本用のホッチキスを用意するのも手段のひとつです。製本用のホッチキスなら長さがあるので、A4サイズなどの幅のある冊子の中綴じにも対応できます。

資料作成などで頻繁に中綴じ冊子を作る場合は、専用のホッチキスを用意した方が簡単かつ安全に製本できるでしょう。

また、100円均一ショップなどでは「まわるホッチキス」も販売されています。まわるホッチキスは、針の入った部分が90°に回転するため、冊子の上下からノドの部分を留められます。通常どおりの使い方もできるので、汎用性が高くおすすめです。

冊子をホッチキスで作る際の注意点

冊子をホッチキスで作る際には以下のような注意点があります。


  • 枚数が多い場合はホッチキスの針やサイズを大きいものに変える
  • 家庭用ホッチキスで留める場合は怪我に十分注意する


家庭用ホッチキスで綴じられる枚数は30枚程度です。枚数が多くなるほど留める際の力も必要になります。うまく綴じられずに用紙を傷つけてしまう可能性もあるので、無理せずに針やホッチキスのサイズを調整しましょう。

また先ほどもお伝えしたように、家庭用ホッチキスで綴じる場合は針が手や机を傷つけてしまう可能性があります。針を冊子に差し込む時や折り込む時などは慎重に行ってください。

まとめ

ホッチキスでの冊子制作はコツがいりますが、慣れれば簡単に製本できます。今回紹介した方法を活用すれば、中綴じの冊子もキレイに製本できるでしょう。

ただし、用紙の枚数が多い場合やそもそも製本する冊数が多い場合は、印刷会社に頼るのも手です。

しまうま出版デザイナー

しまうま出版では、無線綴じの冊子制作が可能です。無線綴じの冊子は針を使用せず、ページ数の多い冊子でもキレイに製本できます。部数が多い場合はもちろん、数冊程度の小部数でも安く簡単に冊子を作れるので、ぜひ活用してみてください。

商品仕様・価格等は記事公開時点のものです。

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