絵本の作り方5ステップ|ストーリーの考え方や製本方法を詳しく解説!

憧れの絵本作家!? きっとできる、絵本のつくりかた。
しまうま出版デザイナー

しまうま出版デザイナーより

「絵本を作ってみたいけど、自分でもできるのかな?」「絵本の作り方が知りたい」とお悩みの方へ向けて、絵本の作り方を5ステップで解説します。本記事を読めば、ストーリーの考え方や印刷・製本の方法がわかります。ぜひ絵本作りの参考にしてください。

絵本の作り方5ステップ|ストーリーの考え方や製本方法を詳しく解説!
男性

こんにちは。最近趣味で絵本のようなものを書いていて、ストーリーが形になってきたので冊子にしてみたいのですが、作り方が分からず…。自分でもできるでしょうか?

しまうま出版デザイナー

はい!しまうま出版を使えば、絵本を一冊から簡単に作成することができますよ。作り方を簡単にご紹介しますね。

男性

よろしくお願いします!

絵本の作り方5ステップ

絵本の作り方を大雑把にまとめると、以下の5ステップに分けることができます。ここからは、それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。

  1. ストーリーを考える
  2. 絵本の装丁を考える
  3. ラフ画を描く
  4. 本描き
  5. 印刷・製本をする

1:絵本のストーリーを考える

まずは絵本のストーリーを考えます。テーマや登場人物、絵本を通して伝えたいことなどを紙に書き出して考えてみましょう。具体的なストーリーの考え方は後述する「絵本のストーリーを考える手順」にて詳しく解説します。

2:絵本の装丁を考える

次に絵本の装丁を考えます。具体的には、ページ数、サイズ、製本方法、縦書きか横書きかといった部分を決めていきましょう。特にページ数は最初に決めておかないと、実際に制作した時にページが足りなかったり余りが出てしまったりします。子ども用の絵本であれば、ページ数は子どもの集中力を考慮して十数ページから30ページ程度を目安にするといいでしょう。ページ数の制限や数え方は会社やサービスによって異なりますので、具体的に利用するサービスを決めた上で考えると良いですよ。

3:ラフ画を描く

装丁が決まったら、ラフ画を描きます。コピー用紙やノートに大まかなストーリーと絵をページごとにざっくりと描きながら決めていきます。実際にページに落とし込んでみることで、読み進めた際の展開や絵の配置など、改善点が見えてきます。
コツは1ページに多くの要素を詰め込まないことです。見開き1ページにストーリーの展開が複数あると、子どもは内容をうまく理解できない可能性があります。実際の絵本も参考にしながら、見開き1ページで1つの展開となるよう工夫してみてください。ここで決めたページ割はこの後変更しないのが望ましいです。ラフだと思って手を抜くことなく、しっかりと考えておきましょう。

4:本描き

ラフ画が完成したらいよいよ本描きに移ります。絵本のイメージに合うように画材を用意して描きましょう。本描きでは以下の3点に気をつけてください。

  • ページごとに絵のタッチが変わらないようにする
  • ページの断裁や塗り足しを考慮する
  • 文章は絵に直接書かずに別紙を用意する

全体のイメージを統一するためにも絵のタッチが変わらないように意識しましょう。最初の数ページと最後の数ページで同じキャラクターなのに見た目やタッチが全く異なるといったことが起こらないようにするには、試行錯誤が必要です。段々とできるようになるので最初のうちはうまく行かなくても大丈夫です。焦らず作品を描き続けることが大切ですよ。

絵本は製本の際にページの端をカットするので、目安となる寸法の端から内側数ミリ程度は大事なイラストが入らないようにしてください。また、このカットを逆手に取って、白フチが出ないように切られる前提で少し多めに背景を描いておく部分を塗り足しと呼びます。意図しない白フチが出てしまわないように塗り足しをどのくらい設けておくかなどは各印刷会社の仕様を確認しておきましょう。しまうま出版の場合は、規格サイズの外3mmを塗り足しエリアとして定義しています。

さらに、基本的には文章は絵に直接描かずにトレーシングペーパーなどの別紙を重ねてレイアウトを確認します。文章を直接書いてしまうと修正が難しくなります。また、デジタルデータであとからセリフを入れることで様々なフォントを活用できるといったメリットがあります。もちろん、部分的に手書き感がほしい場面などではこの限りではありません。

5:印刷・製本する

本描きが済んだら最後に印刷・製本して完成です。本描きした絵はデータ化して印刷会社へ入稿します。このデータ化のタイミングで、先程入れないでおいた文章も入れて一枚の原稿にしておきましょう。業者によって入稿を受け付けてくれるデータ形式が異なるので依頼前に確認を忘れずに。しまうま出版の場合は、JPEGかPNG形式での入稿を受け付けています。
製本方法や加工の種類に関しては後述する「絵本の製本方法」もぜひ参考にしてください。

絵本のストーリーを考える手順

絵本制作において「絵は描けるけど、ストーリーを考えるのが難しい」とお悩みの方もいるでしょう。ここでは、絵本のストーリーを考える手順を解説します。

1:テーマを考える

まずは絵本のテーマを考えます。年齢ごとに理解できる内容は異なるので、読んでほしい子どもの対象年齢を意識して考えましょう。
例えば乳幼児なら、食べ物や動物のような、色や形などを目で見て楽しめるような簡単なテーマにします。4歳〜6歳くらいなら主人公がお散歩をするといった簡単なストーリーが入っても理解できます。子どもの身の回りにあるものや、普段の生活などを見渡してみると、テーマが浮かびやすいでしょう。

2:キャラクターを考える

次に主人公や登場人物などのキャラクターを考えます。人だけでなく動物や植物、物がキャラクターになることもあります。
キャラクターが決まったら「そのキャラクターはどんな行動を取るのか」を考えてみてください。散歩する、食べる、眠っている、遊んでいるなど、キャラクターを行動させてみるとストーリーが膨らみやすくなります。

3:起承転結を意識してストーリーを考える

登場人物が決まったらストーリーを考えましょう。「起承転結」を意識すると話がまとまりやすく、子どもも理解しやすくなります。ストーリーの考え方には先に文章を考える方法と絵の場面を考えてから文章をイメージする方法があります。
さまざまな絵本を手にとり、実際のストーリーを学びながら考えてみることをオススメします。特に商用として一般に販売されている絵本は、作者はもちろん、編集者や出版社といったプロの知見が詰まったものになっています。よく観察することで、自身の作品のレベルアップに繋がりますよ。

絵本の製本方法

絵本の製本や加工にはバリエーションがあります。絵本におすすめの製本方法と表紙の加工をそれぞれ見ていきましょう。

製本の種類

絵本においては、以下のような製本方法があります。

  • 中綴じ
  • 無線綴じ
  • 糸綴じ

中綴じは中心をホッチキスなどの針で留める綴じ方で、手作業でも簡単に制作できます。ただし、針で子どもが怪我をしないようにシールを貼るなどの注意が必要です。
無線綴じは1枚ずつに切り離したページを接着剤で固め、表紙をくるんで仕上げます。中綴じよりも丈夫で針も使わないため、安全性も高いのが特徴です。印刷会社へ依頼する際の価格もリーズナブルで、おすすめの方法です。
糸綴じは絵本によく使われる製本方法です。ページが多く丈夫さを求める場合や、ページを中心いっぱいまで開きたい場合、見開きのイラストが多い絵本を作る場合に向いているでしょう。ただし、製造に時間がかかり、コストは高い傾向にあります。

表紙の加工

綴じ方が決まったら次に表紙の加工を決めましょう。しまうま出版では有料オプションとしてPP加工を選択できます。
PP加工は、表紙にポリプロピレンフィルムを圧着させることで表紙にツヤを出す加工です。イラストがより鮮やかに見えたり、耐久性が高まったりするメリットがあります。より本格的な印象になるのでおすすめの加工です。
PP加工には主にクリアPP加工とマットPP加工の2種類があります。クリアPP加工は表紙にツヤを与える加工です。光沢があり、イラストがより鮮やかに見えるので明るい印象にしたい時に用いるといいでしょう。一方のマットPP加工は、サラリとマットな質感が特徴で上品に見せたい時におすすめです。ただしクリアPP加工と比べて耐久性が下がり、爪で引っ掻いた際などには跡がつきやすくなっています。
他にもホログラムPP加工などもありますが、絵本で使われることは滅多にないため、今回は紹介に留めおきます。気になる方は調べてみてくださいね。

本格的な絵本を安く・簡単に作るなら

本格的な絵本を安く・簡単に作りたいなら「しまうま出版」の冊子印刷サービスを利用してみましょう。しまうま出版では、無線綴じの本格的な冊子を1部から発注することが可能です。
ネットで簡単に利用でき、誰でも本格的な絵本を制作できます。「絵本を小部数で制作したい」「安く簡単に印刷会社に依頼したい」とお考えの方はぜひしまうま出版を活用してみてください。

まとめ

今回は絵本の作り方やストーリーの考え方に関して解説しました。本記事で紹介した内容を参考にして、制作を進めてみましょう。制作の途中で絵本の作り方に悩んだ際には改めて見てみてくださいね。
最後に、絵本を印刷・製本する際には、本格的な冊子を手頃な価格で1部から注文できる「しまうま出版」の活用をご検討ください。ぜひ自分だけの1冊を制作してみましょう!

商品仕様・価格等は記事公開時点のものです。

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