絵本の自費出版とは?費用目安や完成までの流れを紹介

もっと気軽に、絵本の自費出版を。
しまうま出版デザイナー

しまうま出版デザイナーより

絵本の自費出版を考えている方に向けて、メリットやデメリット、費用相場を紹介します。費用を抑える方法や完成までの流れも参考にしていただき、納得のいく自分らしさが詰まった絵本作りを叶えてください。

絵本の自費出版とは?費用目安や完成までの流れを紹介
男性

絵本の自費出版を考えているのですが、検討するにあたって自費出版の方法やメリット・デメリット、費用がいくらかかるのかなど詳しく知りたいです!

しまうま出版デザイナー

かしこまりました!費用の相場や安くする方法を紹介しますね。完成までの流れやメリット、デメリットも説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。

絵本の自費出版とは

絵本の自費出版とは、作者自身が資金を出して絵本を出版することを指します。

従来、絵本の自費出版は高額な印刷費がかかるためハードルが高いものでしたが、最近では少部数向きのオンデマンド印刷や小ロット対応の印刷会社の登場により、低コストで一冊から絵本の制作が可能になりました。また、電子書籍を活用すれば、紙の印刷費をかけずに自費出版することもできます。

絵本の自費出版をする方法

出版社を通した自費出版

出版社を通して出版する

個人出版

個人で印刷・出版する

自費出版の絵本は、全国の書店やオンラインでの販売を目指す場合もあれば、家族や特定の層に向けて少部数の絵本を制作する場合もあります。 そのため、絵本の自費出版を考える際は、目的に応じて大きく二つの方法から選ぶことになります。

「出版社を通じた方法」は、主に書店での流通や広い販売を目的とするケースが多く、商業的な成功を視野に入れた選択肢です。一方、「個人出版」は、個人の楽しみや限定されたターゲット層へ自身の作成した絵本を届けることを目指すもので、趣味の充実やファンとのつながりを目的とする場合に適しています。

しまうま出版は冊子の印刷サービスですので、後者の「個人出版」で、絵本冊子での自費出版をしたい方にぜひおすすめしたいサービスです。

絵本を自費出版するメリット・デメリット

まずは、絵本を自費出版するメリットとデメリットを紹介します。両方を認識したうえで自費出版にするかを検討しましょう。

メリット

絵本を自費出版するメリットは、自分のこだわりを詰めた絵本を高いクオリティで作れることです。出版社が費用を負担する商業出版では、編集者の手が入ることが多く、自分が本当に書きたいことを書けないケースもあります。しかし、自費出版であれば載せたいイラストや読者に伝えたいメッセージをありのまま残せるため、自分らしさが詰まった絵本に仕上がるでしょう。自費出版は「絵本を作るなら自分らしさを残したうえで、質にもこだわりたい」という方におすすめです。

デメリット

絵本を自費出版するデメリットは、費用を負担しなければいけない点です。絵本の制作にはフルカラー印刷が必要であるため、小説などの自費出版と比較すると印刷コストが高くなります。先述したとおり、商業出版の場合は印刷費用も含めた絵本の出版にかかる費用を出版社が負担してくれます。そのため、基本的に著者は費用を支払う必要がありません。ただ商業出版ができるのは著名人や経営者など、一部の限られた人だけです。たくさんの候補者から選ばれ、なおかつ出版社から確実に売れると認められなければならないからです。

一方、自費出版は費用さえ負担すれば、誰でも絵本を出版できます。「商業出版はハードルが高い」「費用を負担してもいいので、オリジナリティ溢れる絵本を作りたい」という方は、自費出版が向いているでしょう。

絵本の自費出版にかかる費用相場はいくら?

絵本を自費出版する場合、費用がいくらかかるのか気になる方も多いでしょう。絵本の自費出版にかかる費用相場は、100部あたり20~200万円ほどです。金額に幅があるのは、作りたい絵本の大きさやページ数、依頼先によって費用が大きく変動するからです。

 

絵本の自費出版の費用を安くするには

絵本の自費出版にかかる費用は、絵本の仕様や注文部数、依頼先によって異なります。ここからは、絵本の自費出版の費用を安くするポイントを紹介します。

1.絵本の仕様を安いものにする

注文する絵本の仕様を見直すことで、印刷費用を安くできる可能性があります。たとえば、以下のような項目は、絵本の自費出版にかかる費用を決定する大切な要素です。 

  • サイズ
  • ページ数
  • 巻きカバーの有無や種類
  • PP加工の有無

 

PP加工とは「ポリプロピレン加工」の略称であり、表面をコーティングするラミネート加工の一種です。ハードカバーにしたりPP加工を施したりすると高級感のある仕上がりになりますが、その分費用は高くなります。費用を抑えることを優先する場合は、ハードカバーやPP加工の必要性を検討する必要があるでしょう。またサイズを小さくしたり、ページ数を減らしたりすることでも費用を安くすることができます。理想の仕上がりに大きく影響しなければ、サイズやページ数の調整も視野に入れてみるのがおすすめです。

2.部数を減らす

絵本の自費出版にかかる費用は、注文部数が少ないほど安く済みます。本当に必要な部数を判断するためには、自費出版を行う目的を明確にすることが大切です。たとえば「たくさんの人に絵本を届けたい」という場合は、部数を減らすのは難しいでしょう。しかし「身近な友人や家族に見てもらいたい」「数よりも質を重視したい」という方は、想定していた部数よりも減らせる可能性があります。このように絵本を自費出版したい目的を明確にすると、部数の調整がスムーズに進み、費用を抑えられるかもしれません。

3.出版社でなく印刷会社に依頼する

絵本の自費出版をする場合は、出版社もしくは印刷会社に依頼することがほとんどです。出版社に依頼すると、原稿の校正や編集者からのアドバイスを受けられますが、その分費用が高くなる傾向があります。一方、印刷会社はシンプルに「印刷・製本」がメインとなるため、出版社よりも費用を安く依頼することができます。

自費出版の費用を抑えたい方は、印刷会社を中心に依頼先を選んでみましょう。

絵本の自費出版で気をつけたい注意点

1. 著作権・商標權に注意する

絵本の自費出版では、著作権や商標権のトラブルに注意が必要です。他の絵本やキャラクターに似せると、権利侵害につながる可能性があります。タイトルも既存の商標権と被らないよう、事前にチェックしましょう。特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)などの検索ツールを活用すると安心です。

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

2. 印刷の仕上がりに注意

絵本はビジュアルが命とも言えるため、印刷時の色の再現性には特に注意が必要です。デジタル画面上と印刷物では色の見え方が異なるため、多くの冊数の作成を検討している場合には試し刷りをして色味を確認するのがベストです。

3.在庫リスクを考える

絵本の自費出版では印刷費用が先にかかるため、予想以上に印刷してしまうと在庫を抱え、余分なコストが発生してしまいます。在庫リスクを避けるために小ロット印刷やPODサービスを活用することを検討してみましょう。

小ロット印刷は、少部数で冊子を印刷する方法です。この方法では、初めから大量に印刷するのではなく、需要に合わせて少しずつ印刷することができます。また、POD(プリント・オン・デマンド)は、注文が入ったタイミングで1冊ずつ印刷するサービスです。Amazonなどのオンラインプラットフォームを利用すれば、在庫を持たずに絵本を販売することができます。

自費出版する絵本の作り方

自費出版で絵本を作るには、ストーリーの構成から絵本の装丁の検討、本描きなどいくつかのステップを踏む必要があります。具体的な絵本の作り方については、以下の記事で詳しく紹介しています。絵本制作の流れを5ステップでわかりやすく解説しているので、絵本の作り方が知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

絵本を自費出版する際の流れ

次に絵本を自費出版する際の流れを見ていきましょう。今回は、比較的費用を抑えやすい印刷会社に依頼する場合の手順を紹介します。

印刷会社を決める

絵本の作成に取り掛かる前に、依頼する印刷会社を決めます。見積もりやサービス内容を比較し、自分に合う会社を検討しましょう。このとき、やみくもに探すのではなく、絵本の自費出版をする目的や、作りたい絵本のイメージを明確にすると依頼先が絞りやすくなります。「自費出版を通して誰に見てもらいたいか」「どのような絵本の仕様にしたいか」などをじっくり考えてみましょう。

原稿を作成し入稿する

依頼する印刷会社を選んだら、絵本の原稿作成に移ります。絵本のストーリーやキャラクターを決め、手描きかPhotoshopやCLIP STUDIO PAINTなどのデジタルペイントツールを使うかを選んで、好きな方法で作成しましょう。絵本の作成段階では、ターゲットの年齢層に適しているか、ストーリーラインが一貫しているかを見直すことが大切です。原稿が完成したら印刷会社に入稿します。会社によって入稿方法が異なるので、依頼前に確認しましょう。

印刷・製本する

印刷会社への入稿が完了したら、最後に印刷・製本された絵本が届きます。納期は会社ごとに異なるため、あらかじめ確認しておくことが大切です。完成した絵本は、友人や家族に配ったり、インターネットなどで実際に販売したりしましょう。

初心者におすすめ!1冊330円〜絵本の自費出版ができるしまうま出版

しまうま出版の場合は、画像化した原稿をWebサイトの編集画面でアップロード・配置するだけですぐにオリジナルの絵本を1部から注文できます。また、編集画面で自由な文字入れをすることも可能です。金額も税込330円〜作成できますので、絵本を手軽に自費出版したい方は、ぜひ利用を検討してみてください。作成の際には、商品バリエーション「イラスト」を選択してくださいね。

記事内で紹介したサービス等の仕様や価格は記事公開時点のものです。

この記事を書いた人

しまうま出版デザイナー

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記事公開日:2023年04月14日

記事更新日:2025年03月06日

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