画集・イラスト集の作り方!制作の流れと3つの注意点を解説
しまうま出版デザイナーより
「自分の画集やイラスト集を作ってみたい!」「自分でも作れるのかな?」とお悩みの方へ向けて、画集制作の5ステップやおすすめの装丁、制作時の注意点を詳しく解説します。この記事を読めば、初めて画集を作る方でも満足のいく仕上がりにできるでしょう。
いいですね!ぜひ制作してみましょう。しまうま出版なら画集の制作が1冊から簡単にできますよ。
せっかくならきれいに作りたいのですが、画像データの作成や入稿が難しそうです。
では画集の作り方やおすすめの装丁、制作の注意点などを詳しく解説しますね!制作時の参考にしてみてください。
画集・イラスト集制作の流れ5ステップ
画集・イラスト集の制作は以下の5ステップで進めます。
- 印刷用データを作成・編集する
- 画集の仕様や構成を決める
- 画集に掲載するイラストを選ぶ
- データを確認する
- 画像を入稿して発注する
各ステップを順番に見ていきましょう。
1:印刷用のデータを作成・編集する
まずは印刷用のデータを作成・編集します。方法は手描きとデジタルでそれぞれ以下のとおりです。
- 手描きの絵画やイラスト:スキャナーなどでスキャンしてデータ化する
- デジタルイラスト:イラスト作成ソフトで画像を編集する
手描きイラストをデータ化する際にご自宅にスキャナーがない場合は、以下のような方法を検討してみてください。
- コンビニの印刷機のスキャン機能を活用する
- スマホアプリを活用する
- イラストのスキャニングサービスを利用する
データ化の際には解像度や画像のサイズ、カラーモードに注意して作成しましょう。発注する印刷会社が推奨する形式と異なる場合、入稿できなかったり希望どおりの仕上がりにならなかったりする可能性があります。
しまうま出版の場合、カラーモードはRGBとCMYKに対応しておりますが、システム処理の都合上、RGB(特にsRGB)での入稿をおすすめしています。
2:画集の仕様や構成を決める
次に画集の仕様や構成を決めます。画集の仕様で決めるべき点は以下のような点です。
- 冊子のサイズ
- ページ数
- 綴じ方向(右綴じ、左綴じ)
しまうま出版の場合、ページ数は4の倍数刻みで12ページから144ページまでの範囲で選択可能で、本文は「選択したページ数-1」となります。たとえば28ページを選択した場合、本文は「27ページ」となり、1ページ分は奥付ページとなります。装丁に関しては次章の「画集におすすめの装丁」も参考にしてください。
また、全体の構成もこの段階で考えておきます。構成を作る際には「台割」を作ると便利です。台割は冊子の設計図のようなもので、どのページをどんな内容にするか、何ページ必要なのかを整理できます。全体のイメージを具体化して、次のイラスト選定に進みましょう。
3:画集に掲載する作品を選ぶ
構成が決まったら、掲載する作品を選びましょう。先に決めた構成に沿って、ページごとに作品を配置していきます。基本的には1ページに対して1つの画像ですが、見開きの場合は画像を半分にするなどの加工が必要です。
しまうま出版なら、見開きレイアウトを適用すればご自身で画像を二分割していただく必要がありません。見開きで画像を配置するケースが多い場合は、利用を検討してみてください。
4:データを確認する
イラストが揃ったら入稿するデータを確認しましょう。以下のような点をチェックしてみてください。
- 綴じ方向の設定は間違っていないか
- 表紙や中身のレイアウトは合っているか
- テキスト入りの場合、内容や配置は間違っていないか
先に制作した画像データの最終確認の意味も含めて、もう一度確認しましょう。次は入稿に移るので、この段階で画像の加工は終了させておきます。
5:画像を入稿して発注する
入稿が終わったら依頼する会社の入稿ルールを参照しながら最終確認をしましょう。入稿後にミスが発覚しても、修正はできないので気をつけてください。入稿が済んだら、印刷会社へ発注して完成を待ちます。
画集におすすめの装丁
ここでは製本方法やサイズなど、画集におすすめの装丁を解説します。ひとつずつ見ていきましょう。
画集の製本方法
冊子の製本方法には中心をホチキスで留める「中綴じ」やページを接着剤で留める「無線綴じ」などがあります。
しまうま出版で採用している「無線綴じ」は見栄えがよくて丈夫な製本方法です。ある程度ページ数が多い冊子でも綺麗に製本でき、背表紙ができます。
画集のサイズ
しまうま出版で制作できる冊子サイズの特徴を表にまとめました。ぜひ、目的や用途に合わせてサイズを検討してみてください。
サイズ | 寸法 | 特徴 |
---|---|---|
A6 | 105㎜×148㎜ |
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A5スクエア | 148㎜×148㎜ |
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A5 | 148㎜×210㎜ |
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B5 | 182㎜×257㎜ |
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A4 | 210㎜×297㎜ |
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また、しまうま出版では以下の表紙加工も選択できます。
- PP加工(有料オプション)
- 巻きカバー
PP加工は表面にポリプロピレンのラミネートを施す加工です。印刷時の発色がよくなったり、輸送時に傷が付きづらくなったりするといったメリットがあります。画集のテイストや好みに合わせて選択しましょう。
画集を作る際の3つの注意点
画集の制作では、特に画像データの作成を慎重に行う必要があります。間違えると仕上がりに影響してしまうため、以下の内容を参考に形式やカラーを調整してみてください。
画像の形式やサイズを確認する
1つ目の注意点は、画像を作成・編集する際には画像の形式やサイズを確認することです。印刷会社ごとに対応している画像の形式や推奨されている画像サイズが異なります。形式やサイズが異なると入稿できなかったり、きれいに印刷できなかったりする可能性があるので注意しましょう。
しまうま出版の画像形式やサイズに関しては、以下のページを参照してください。
画像の解像度やカラーモードを確認する
2つ目の注意点は画像の解像度やカラーモードを確認することです。推奨されている解像度やカラーモードは印刷会社ごとに異なります。入稿前に発注する印刷会社のホームページを確認してからデータを作成しましょう。
しまうま出版が推奨する解像度とカラーモードは以下のとおりです。
- 解像度(イラスト・写真集の場合):300ppi
- カラーモード:RGB(特にsRGBを推奨)
推奨されているものと異なる場合、印刷の色味が異なったり画像が荒くなったりする可能性があります。
見開きレイアウトの配置を調整する
3つ目の注意点は見開きレイアウトの配置を調整することです。冊子はページをのりやホチキスで留めて製本しているため、中心部分が内側に入り込んで見えづらくなります。
見開きレイアウトの場合、イラストの中心部分には人物や文字などを配置しないようにしましょう。人物を使った作品の場合は、なるべく見開きではなく1ページに収めるのがおすすめです。
しまうま出版なら少部数から高品質の画集が作れる
しまうま出版では本格的な冊子を1冊から気軽に作れます。冊子の制作は「10冊から」など一定数の発注が必要なケースもありますが、しまうま出版では1冊から気軽に制作可能です。
- 自分用に今までの作品を1冊にまとめておきたい
- 画集を家族や友人にプレゼントしたい
- 少部数作成して、自分の作品の紹介に使いたい
など目的に応じて様々なサイズや冊子の仕様、部数が選べます。初めて画集を作る方もぜひしまうま出版で気軽に制作してみてください。
まとめ
画集・イラスト集はデータの形式や解像度など、画像データの作成ができれば簡単に制作できます。この記事で紹介した作り方や注意点を参考に、ご自身の作品を1冊の冊子にしてみましょう。
しまうま出版では高品質な画集を1冊から制作できますので、ぜひご活用ください。
趣味で書いているイラストを画集にしたいと思っています。初めて本を制作するのですが、難しいですか?