同人誌の綴じ方は?3つのパターンと系統別のおすすめ方法も紹介

本の仕様にあわせて、最適な綴じ方を選ぼう
しまうま出版デザイナー

しまうま出版デザイナーより

「同人誌の綴じ方やおすすめのパターンは?」と疑問をお持ちの方に向けて、主な綴じ方やそれぞれのメリット・デメリットをお伝えします。同人誌の系統別でおすすめの綴じ方も紹介するので、これから同人誌を作成される方はぜひ参考にしてください。

同人誌の綴じ方は?3つのパターンと系統別のおすすめ方法も紹介
男性

初めて同人誌を作成してみようと考えているのですが、同人誌の綴じ方はどんなものがありますか?

しまうま出版デザイナー

無線綴じや中綴じ、平綴じの3つがよく使用される綴じ方です。

男性

どの綴じ方を選べばいいのでしょうか?

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無線綴じが主流ですが、他の綴じ方も作るものによっては選択肢に入ります。それぞれの特徴をお伝えしますね。

同人誌の綴じ方向

同人誌は基本的には右綴じ、左綴じのどちらかの方向で綴じることになります。それぞれの特徴を解説します。

右綴じ

右綴じは表紙の上から冊子を見たときに、綴じ部分が右側にくるものです。基本的に縦書きなら右綴じになることが多く、漫画も右綴じのものが多い傾向にあります。

左綴じ

左綴じは表紙の上から冊子を見たときに、綴じ部分が左側にくるものです。横書きなら左綴じにすることが一般的と言えるでしょう。また、冊子や同人誌で英語が多く使用されていれば、あえて左綴じにするケースもあります。

同人誌の綴じ方3パターン

同人誌の綴じ方には主に無線綴じ、中綴じ、平綴じの3つがあります。それぞれの内容について見てみましょう。

無線綴じ

無線綴じは、同人誌において最も主流な綴じ方です。ホチキスや糸を使わずに、重ねた用紙の背の部分をのり付けして、表紙に接着します。しまうま出版の無線綴じでは、最小12ページから最大144ページまで製本可能です。無線綴じならページ数が多くても綺麗に綴じることができます。

中綴じ

中綴じは、用紙を重ねて二つに折り、中心部分をホチキスで止める綴じ方です。ページ数が少なくてもしっかり綴じることができ、冊子などによく使われています。同人誌のページ数が少ない場合は、中綴じにすることを検討してみましょう。

平綴じ

平綴じは、用紙を重ねて紙の端をホチキスで綴じる方法です。簡単にできますが、同人誌を180度開くことができないため、本を開いた際にノド部分が読みにくいという懸念があります。平綴じにする場合は、その点を考慮したうえで作成しなくてはいけません。

各綴じ方のメリット・デメリット

ここからは各綴じ方のメリットとデメリットを解説します。それぞれの特徴を確認し、どの綴じ方にするか検討してみましょう。

無線綴じのメリット・デメリット

無線綴じのメリットは、ページ数が多く分厚い同人誌でもしっかりと綴じられることです。背表紙があり、仕上がりもきちんとして見えるため、他の綴じ方に比べるとより本格的な作品に見えるでしょう。

一方でデメリットは、ページ数が少ないと製本しにくくなることです。また綴じ方の仕様上、ノド部分のイラストや文字が見えにくくなる点がネックと言えるでしょう。

中綴じのメリット・デメリット

中綴じのメリットは少ない部数でもきれいに綴じられる点です。基本的に4の倍数単位で綴じることになるので、4ページ、8ページなど少ない量でも対応できます。

また、ページの中央部分を綴じることから開きやすく、視覚的なストレスがないこともメリットと言えるでしょう。

デメリットは、ページ数が多いと仕上げたときにサイズのズレが生じやすくなったり、そもそも綴じることが難しくなることです。
背表紙がないので、本棚に並べたときにパッと目につかず見つけにくい点も懸念されます。

平綴じのメリット・デメリット

平綴じのメリットは、専用のホチキスや素材がなくても簡単に綴じられることです。作業にかかる時間や手間を短縮できるので、作成にあまり時間をかけられない方にはおすすめの綴じ方と言えるでしょう。

一方で、無線綴じと比べて高級感がないことや、ノド部分のギリギリまでページを開けないことがデメリットです。

同人誌の系統別・おすすめの綴じ方

同人誌は系統によっておすすめの綴じ方があります。イラストや漫画系、個人誌など系統別でおすすめの綴じ方を見てみましょう。

イラストや写真集系の同人誌

イラストや写真集系の同人誌は、無線綴じか中綴じが向いています。一般的に同人誌は無線綴じが主流ですが、ページ数が少ない場合は中綴じにすると全体的にスッキリして見えるでしょう。

ページ数や見せ方によって、中綴じも選択肢の一つとして考えてみてください。

漫画系の同人誌

漫画系の同人誌は見開きページが重要になるので、無線綴じか、ページ数が少ない場合には中綴じがおすすめです。漫画は読みものとしての面白さやイラストを通したストーリー性が重視されるため、中心が読みにくくなる平綴じはおすすめしません。

こちらも無線綴じが主流ですが、場合によっては中綴じも視野に入れて綴じ方を検討するのもいいでしょう。

個人誌や合同誌

ページ数が多くなりがちな個人誌や合同誌は、厚い本にも対応できる無線綴じがおすすめです。無線綴じにすれば、見た目もしっかりとした高級感のある仕上がりになり、市販されているような見た目にすることもできるでしょう。

まとめ

同人誌の綴じ方は無線綴じや中綴じ、平綴じなどを使って作ることが一般的です。無線綴じが主流ではありますが、どの綴じ方にするかは同人誌のページ数や系統によって決めましょう。

しまうま出版では、無線綴じで同人誌の印刷が可能です。1冊から高品質な同人誌を印刷できるので、これから作成する方はぜひご利用ください。

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