イラストを売る5つの方法|おすすめのサービスやたくさん売るコツ、注意点も紹介
しまうま出版デザイナーより
しまうま出版のデザイナーが「オリジナルのイラストを販売したいけど、どうすればできるの?」という方に向けて、イラスト販売のアイデアをご紹介します。販売時に注意すべき点などもまとめていますので、参考にしてみてください。
イラストを売る方法はいくつかありますが、たとえばオンラインの販売サービスやネットショップを活用する方法があります。
ありがとうございます。初心者でも売れるものでしょうか?
初めての方でも、コツを押さえれば売れる可能性が高まりますよ。詳しいポイントも紹介しますね。
イラストを売る5つの方法
まずは、イラストを売る5つの方法を紹介します。
様々な方法を試したうえで、作品をどのように販売していきたいかをあらためて考え、ご自分に合った方法を選択しましょう。
1:オンラインのイラストサービスで売る
イラストサービスサイトで、似顔絵やアイコンなどの作成を請け負う方法です。
メジャーなサイトであれば集客力もあるので、いくつか請け負うことができれば経験も積めますし、一定の収入になるでしょう。ただし、経験豊富なイラストレーターとの競争になるので、顧客をいかに獲得するか試行錯誤する必要があります。
2:イラスト販売サイトに出品しておく
画像素材サイトに、自分が描いたイラストを素材商品として出す方法です。
仕事の資料やパンフレットなどに使えるイラスト素材を作成して専用サイトに出品し、購入者がダウンロードすると報酬が発生します。購入者とのコミュニケーションコストがかからないので手軽ですが、1ダウンロードあたりの単価が安価な傾向にあります。
3:ネットショップを立ち上げて売る
既存のサイトを利用する以外にも、自分でサイトを立ち上げてしまうのも一つの手です。
オリジナルサイトであれば制作者のセンスをアピールできますし、イラストレーターとしてのブランディングに効果的です。しかし、サイト制作や運用のノウハウがない状態だと、技術的なハードルが高く感じたり、意外と維持コストがかかったりすることがネックになるかもしれません。また、オリジナルサイトの場合はイラストを売ることを考えると、どうしても買い手の安心感や信頼感を得るのが難しいため、集客の面で苦労する可能性が高いのが現実です。
4:ハンドメイド販売サイトで売る
既製品ではなく、オリジナル作品に特化したサイトで販売する方法です。
ハンドメイド販売サイトであれば、買い手も必然的にハンドメイドを求めている方が多いので、手描きの作品や絵画を売るのに非常に向いています。特に物理的なイラストなどを販売する際に利用を検討すると良いでしょう。ただし、他の作品と比べられてしまう点や、オンラインで完結するサービスなどと比べると手数料が高めな点がデメリットです。
5:オフラインの販売会に参加して売る
イラスト集を作成し、定期的に開催されているオフラインの販売会で売るという方法もあります。オフラインでの販売は、お客様に直接自分の作品を見てもらい、生の反応を確認しながら自身の作ったいたスト集を売ることができる点が魅力の一つです。懸念点としては、販売会用にどの程度の部数を用意するかの判断が難しい点や、会場から自宅が遠いと準備が大変な点などが挙げられます。
イラストを売るのにおすすめのサービス
ここまで販売方法について紹介してきましたが、具体的にどのようなサービスを利用してイラストを販売すればいいのか、選択肢が多くて悩まれる方もいらっしゃると思います。ここからは、オンラインで販売される方を念頭に、使い勝手がよく初心者でも利用しやすいサービスを3つ紹介します。
※サービスの内容などは記事公開時点のものです。ご利用の際は、最新の情報をご確認ください。
ココナラ
メジャーなサイトなので、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
「ココナラ」では、ありとあらゆるジャンルのサービスがオンライン上で提供されており、そのカテゴリー数は450種類以上です。
ココナラは利用者が多いので、積極的に集客を行わなくとも案件を受注できる可能性が高いです。また、購入・販売に際してのお金のやり取りはココナラのスタッフが仲介するので、安心して金銭のやり取りができる点もメリットの一つです。ただ、人気サイトゆえに、販売手数料は22%となっており、後ほど紹介するminneなどと比べると少々高めに感じる方もいらっしゃるかもしれません。
イラストAC
「イラストAC」は、無料ダウンロードが可能なフリー素材を提供しているサイトです。総会員数が1,000万人を超えるほどの人気サイトとなっています。
イラストACで報酬を得るには、まずはサイト上でイラストレーターとして登録を行う必要があります(イラストレーター登録は無料)。登録後、イラスト素材を投稿していき、自分の作品がダウンロードされるとその都度報酬が入る仕組みです。
使用者は無料でダウンロードできるため、イラストレーターに報酬が支払われるか不安に思う方もいるかもしれませんが、イラストACは広告掲載料と有料会員の会費で運営費用を賄っています。なお、1回のダウンロードに付き得られる収益は4円ほどのため、なるべく多くのイラスト素材を投稿してダウンロード数を増やすようにしましょう。
minne
「minne(ミンネ)」とは、登録作家数が88万人を突破している国内最大のハンドメイドマーケットアプリです。販売・展示されている作品数は1500万件を超えるものになっています。
minneは比較的販売者に良心的な料金設計になっており、月額使用料は無料、販売手数料が10.56%の設定となっており、この料金設定がminneでのイラスト販売をはじめるメリットの一つになっています。また、公式サイトで作り手への支援を掲げており、作り手向けのイベントや勉強会の開催など、作り手のステップアップを応援する取り組みを行っている点も嬉しいポイントです。ただ、上述のとおり作品数が非常に多いため、イラスト販売においてもライバルの数が多い点は否めません。そのため、自身の作品を他者とどう差別化していくかが重要になります。
イラストをたくさん売るためのコツ
ただひたすら作品を作るだけではなかなか収入に結び付かないかもしれません。作成したイラストを売るためにはいくつかのコツがありますので、まずはポイントを押さえましょう。
SNSを活用する
集客面で不安がある場合などは、SNSの活用がおすすめです。
自作のイラストを積極的に投稿してイラストレーターとしての認知度を高めていき、あわせて自身の販売している作品の宣伝も行いましょう。
投稿がより多くの方の目に留まれば、販売サイトからの購入に繋がる可能性が上がります。また、人気が出てくればオフラインでの販売でも集客が望めるでしょう。
人気のあるイラストを描く
「販売して収入を得る」という点を考慮すると、買い手にとってどんなイラストが人気なのか把握することも重要です。
また、買い手がどのような目的でイラスト販売サイトやオフラインイベントに訪れているのかを考え、ニーズに合わせた作品を提供できるか否かも鍵になってきます。
説明文に力を入れる
イラスト販売サイトなどで売る場合、コンセプトやプロフィールなどの項目を埋めることが信頼感につながります。人となりを見せることで買い手が感じる心理的ハードルを下げることができれば、購入してもらえる可能性が高まるでしょう。
デザインスキルを磨く
当然ですが、デザインスキルに磨きをかけることも肝要です。作品の質で他者から一歩抜きん出ることができれば、自ずと買い手の目に留まるでしょう。スキルを磨きつつ、SNSでの投稿もあわせて行うとより効果的です。
イラストを売るときの注意点
イラストの作成・販売にあたり、いくつか注意点をご紹介します。知らずに活動を続けているとトラブルになりかねない場合もあるので、必ず覚えておきましょう。ここでは概要のみ紹介しますので、各ポイントについての詳細はご自身で確認することを強くおすすめします。
著作権違反をしない
自分が作成したイラストであっても、販売サイトによっては、販売を開始した時点でそのサイトの運営会社に著作権が帰属することがあります。その場合、他のイラスト販売サイトで同作品を販売してしまうと著作権違反に問われる可能性があります。
また、有名なキャラクターや有名人を使用した作品は、販売サイトの取り決め以前に著作権問題に抵触する可能性が非常に高いので注意しましょう。
販売サイトの規約に従う
規約に従って、修正回数の上限や納期などをあらかじめ設定するようにしましょう。
また、上述の著作権問題を回避するためにも、規約を確認してから販売サイトを利用することをおすすめします。
見過ごしがちなポイントとして、オフラインでの販売イベント時などは自身の作品を多く売る機会なので、なるべく多くの商品を揃えて販売したくなりますが、既に販売サイトを介して販売している作品については、他のサービスやイベントでの販売に関して規約の制限がかかることがあるので要注意しましょう。
一定の所得が発生したら確定申告をする
イラスト販売による所得が一定の金額を超える場合、確定申告が必要となります。確定申告が漏れてしまうとペナルティを課される可能性があるので、申告の義務がある方は注意しましょう。
まとめ
手軽に始められる趣味としても注目されているイラスト販売ですが、「どのように売るか」をしっかり考え、時に戦略を立てて行動することが重要です。
収入を得るという観点からいくつかの注意事項がありますので、慎重になるべきポイントを押さえてから始めましょう。最初はあまり売れなかったとしても、コツコツと継続することが大切です。
しまうま出版では1冊から製本を承っており、簡単な編集画面でプレビューを確認しながらオリジナルの作品集を作ることができます。オフラインでの販売時などにぜひお役立てください。
今まで趣味で描いていたイラストを販売してみたいと考えています。イラストを売るにはどんな方法がありますか?