半光沢紙とは?特徴や光沢紙との違い、向いている身近なものを紹介

半光沢紙の特徴を知って、表現に活かそう!
しまうま出版デザイナー

しまうま出版デザイナーより

しまうま出版のデザイナーが「半光沢紙ってどんな紙?」とお悩みの方に向けて、特徴や身近な使用例等をお伝えします。向き不向きも把握して、制作に活かしましょう。

半光沢紙とは?特徴や光沢紙との違い、向いている身近なものを紹介
男性

イラスト集の作成を考えているのですが、印刷用紙の種類が多くて悩んでいます。半光沢紙とはなんですか?

しまうま出版デザイナー

表面にコーティング加工がなされているコート紙の種類のひとつで、光の反射を抑えた仕上がりが特徴です。

男性

どんなものに使われているのですか?

しまうま出版デザイナー

チラシやポスター、電車の広告などによく使われています。利用の際のメリットや注意点についてもお伝えしますね。

半光沢紙とは

半光沢紙とは、表面にコーティング加工がなされているコート紙の種類のひとつです。ツヤはあるものの、光沢が抑えられていて落ち着いた色の再現性に定評があります。
ポスター用紙や広告に使用されることが多いです。

光沢紙とは

印刷面がコーティング加工されていて光沢度が高く、表面がツルツルな印刷用紙です。
色鮮やかな仕上がりになるので、写真やカラフルなポスターにおすすめです。

半光沢紙と光沢紙の違い

半光沢紙は光沢を抑えつつ、細部まで鮮やかに印刷することができます。
そのため、光の反射が気になるような場所を想定している場合は、半光沢紙の使用をおすすめします。

一方、光沢紙は表面がツヤツヤで半光沢紙よりも光沢度が高く、高級感を出したい時には最適です。
写真やカラフルなイラストなどへの使用がおすすめです。ただし、その光沢度の高さから、光がよく反射する場所では見えづらくなるおそれがあります。

このように、両者の主な違いは光沢度に表れます。
ライトの多さや強さなどを踏まえて、どちらの印刷用紙がその場に適しているか考慮して使用するといいでしょう。

半光沢紙のメリット

半光沢紙を使用するメリットの一つ目は、目に優しい点です。
半光沢のため、反射光が比較的抑えられるので、目に入る光が強すぎて目が疲れることを防止できます。印刷物の文字情報などが多かったとしても、半光沢紙であれば目が疲れずじっくりと内容を確認できます。

二つ目は、落ち着いた印象になる点です。
ツヤがあるものの光沢度が控えめなので、品を残しつつ地味な印象を与えない仕上がりとなります。使用シーンにもよりますが、様々な場面での活躍が期待できます。

半光沢紙のデメリット

目に優しく、落ち着いた印象を与えてくれる半光沢紙ですが、その特徴から屋外の利用には向かないというデメリットがあります。
例えば雨にさらされるとインクがにじみやすい傾向にあるなど、他の印刷用紙と比較すると耐久性が少し心配されます。半光沢紙を使用する際は、屋内での使用を前提にしましょう。

半光沢紙が向いている身近なもの

目の負担が少なく、落ち着いた印象を与えてくれる半光沢紙ですが、身近な印刷物ではどのようなものが向いているのでしょうか?3つご紹介します。

ポスター

1つ目はポスターです。半光沢紙の特性上、光の反射を抑えて落ち着いた印象になるので、写真、文字、イラストいずれの比重が高いポスターでも映える仕上がりとなります。

また、半光沢紙は比較的安価での印刷が可能なので、ポスターを大量印刷する場合に経費を圧迫しないという利点があります。屋内の掲示用ポスターであれば、いずれのデザインでもオールマイティに対応可能かつ安価のため、半光沢紙の使用がおすすめです。

電車広告

2つ目は電車広告です。半光沢紙であれば、明るい電車内でも光の反射で見えづらくなることもなく、目にもやさしいので、乗客の負担にならずにじっくり広告に目を通していただけます。

必然的に多くの方の目に留まるであろう電車内の広告では、「目がチカチカする」などといった苦情につながると、企業のイメージダウンになりかねません。
光沢度を抑えた半光沢紙は読まれやすいうえに、乗客の目にも配慮しており、電車広告にはおすすめです。

雑誌の表紙

3つ目は雑誌の表紙です。店頭に並んだ際に、まず目に入るのが雑誌の表紙です。雑誌の顔と言っても過言ではないため、質にはそれなりにこだわりたいと考えるところでしょう。

半光沢紙は光の反射が気にならず文字も読みやすいため、一目でどのような雑誌なのか把握してもらうのに適した印刷用紙です。また、落ち着いた印象を与えやすいという特徴もあるので、シックな雰囲気を醸し出したい場合には打ってつけです。

雑誌はポスターと同様に大量印刷が見込まれますが、半光沢紙であればリーズナブルなので安価で済みます。

まとめ

印刷用紙の種類は多岐にわたるため、何を印刷するかや、どのようなシーンで使用するかによって使い分けることが大切です。

半光沢紙は光沢が強すぎず価格帯も抑えめなので、印刷用紙の中でも特にバランスが取れており、使い勝手が良いとされています。
印刷物の作成にあたって、どの印刷用紙を使用すればいいか決めかねる場合は、屋外でなければ半光沢紙の使用をおすすめします。

しまうま出版では「エコノミー」と「プライム」の2種類の印刷品質をご用意しており、高画質な「プライム」に半光沢紙を使用しています。最新の印刷機と専用の半光沢紙を用いることで、画面の見た目に極めて近い、繊細で鮮やかな印刷を実現しています。

大量印刷はもちろん、1冊から製本が可能なので、自分用の特別なアルバムなどを作成したい場合にも気軽にお試しください。

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