同人漫画の印刷方法|業者を選ぶ基準や実際の流れ、注意点を解説

漫画同人誌の印刷プロセスを知って、自分の作品も出版してみよう!
しまうま出版デザイナー

しまうま出版デザイナーより

しまうま出版のデザイナーが「同人漫画はどう印刷すればいい?印刷会社の選び方は?」このような疑問を持っている方に向けて、印刷方法や業者の選び方、印刷時の流れについて紹介します。

同人漫画の印刷方法|業者を選ぶ基準や実際の流れ、注意点を解説
男性

自分で制作した同人漫画を印刷したいのですが、どのような方法がありますか?

しまうま出版デザイナー

コピー機やプリンターを使って自分で。というのも良いですが、時間をかけて同人漫画の作品を仕上げたのであれば、折角ですので印刷会社に依頼するのがおすすめです!

男性

なるほど。同人漫画を印刷会社に依頼したい場合は選ぶときのポイントって何かあるのでしょうか。

しまうま出版デザイナー

サイズや綴じ方、納期などは必ず確認しておきましょう。それぞれの詳しい基準についてもご紹介しますね。

同人漫画の印刷方法

同人漫画の印刷方法は、大きく分けて印刷会社に依頼するか、コピー機やプリンターを使って自分で印刷する2つの方法があります。それぞれ詳しく見てみましょう。

同人誌に対応している印刷会社に依頼する

同人漫画は専門の印刷会社に依頼すれば簡単に印刷できます。同人漫画用のサービスを設けているところもあるので、印刷がスムーズに進み、安定した品質の作品ができあがるでしょう。しまうま出版でも専用のコミック紙を採用してグレースケール印刷を行うことで、家庭用プリンターでは実現が難しいより本格的な仕上がりになります。一般的には同人漫画の場合は無線綴じか中綴じで製本してもらう事が多いです。

コピー機やプリンターを使う

自分で同人漫画を印刷する場合は、自宅のコピー機やプリンターを使っていわゆるコピー本を作成することになります。自分で印刷をすると手間と時間がかかり、品質も印刷会社に依頼するより劣りますが、比較的コストを抑えられる点はメリットです。自宅で無線綴じをしようと思うとなかなか大変ですので、一般的には中綴じで作成される場合が多いです。

同人漫画の作成をしまうま出版で行う場合の金額

同人漫画の印刷は業者に依頼することをおすすめしていますが、しまうま出版で作成する場合の目安として金額をご紹介します。以下は、しまうま出版のエコノミーグレードを使って12ページの冊子を1部作成した場合の簡易見積もり金額です。


【12ページ・一部あたりの価格】

  • A6サイズ:270円〜
  • A5スクエアサイズ:286円〜
  • A5サイズ:336円~
  • B5サイズ:398円~
  • A4サイズ:448円~


巻きカバーやオプション、配送料は含んでいません

キャンペーンなどの割引は反映されていません

2023年12月時点の内容です

ひとくちに同人漫画の印刷サービスと言っても、会社やサービス、ページ数や部数などによって1冊あたりの金額は様々になります。自身の作成したい冊子や部数を踏まえて、ぜひ自分にあったサービスを選択してくださいね。

同人漫画の印刷会社を選ぶ基準

同人漫画の印刷会社を選ぶときは、サイズや綴じ方、納期、コストを考えて選ぶのがおすすめです。チェックしたい項目をひとつずつ解説します。

サイズや綴じ方などの商品仕様

サイズや綴じ方は、印刷会社によって対応しているサービスが異なります。
たとえばしまうま出版ではA6、A5スクエア、A5、B5、A4の5つのサイズに対応しており、綴じ方は無線綴じのみです。紙種の選択はできず、コミック紙のみですが、巻きカバーをつけられたりオプションとしてPP加工ができるといったカスタマイズ性もあります。
他社のサービスでは、綴じ方や紙種が選べたりする場合もありますが、巻きカバーが付けられなかったりします。このように、対応している用紙サイズや綴じ方、その他の加工方法などの商品仕様を見て、自身の作りたい冊子が作れそうか考えて印刷会社を決めましょう。

納期

印刷会社に頼むときは、依頼してから納品されるまでの期間も確認しましょう。短納期であればあるほど、制作にかける時間を長く確保できるからです。逆に時間がかかる場合は、状況によっては制作期間を短くする調整が必要な場合があります。
特急料金などを支払うことで納期を短くできる場合もありますが、同人誌即売会などのイベント開催のスケジュールによってはこれらの枠はすぐに埋まってしまいます。追加費用も発生してしまうので、何よりも余裕を持って計画的に制作を進めることをおすすめします。

コスト

コストも事前にチェックしておきたいポイントのひとつです。大前提として、予算の範囲内におさまるサービスを選びましょう。1冊あたりが安くなるからと見込みが無いのに大量の部数を作成してしまうと、金銭的負担もありますし、在庫の保管という新たな課題も発生することになります。可能であれば、1冊単位で注文できる印刷会社を選ぶと、コストの微調整が可能なうえに大きな失敗を避けられます。適切な価格で無駄のない部数を注文するように心がけましょう。

同人漫画の印刷をする流れ

同人漫画の印刷をする流れは、初めての方にとっては少々複雑に感じるかもしれません。しかし、一歩一歩進めていくと、それほど難しくないことがわかります。最初に原稿の完成形をイメージし、必要なページ数やイラスト、文字の配置等を決めます。次に、それを基に原稿を作成し、仕上げていきます。この段階で手間取ることが多いため、時間に余裕を持って取り組むことが大切です。原稿が完成したら、印刷会社へ依頼する前に、必ず自分で校正を行います。これは、誤字脱字やレイアウトの確認、色味のチェックなどをする大切な工程です。最後に、問題がなければ印刷会社へ入稿し、印刷を依頼します。印刷が終わり、商品が手元に届いたら、販売に向けての準備を始めます。各工程が終わるごとに、次のステップへ進みます。この一連の流れを理解しておくと、スムーズに同人漫画の印刷を行うことができます。


同人漫画の印刷の流れをステップごとに再度示すと、主に以下の5つのステップに分けられます。全体の流れを把握して、作業をスムーズに進めましょう。

1:仕様を決める

最初に同人漫画の仕様を決めます。サイズや用紙、綴じ方向、綴じ方、加工方法といった基本的な情報を最初に決めておけば、後で失敗するのを避けられます。
もし仕様を決められないときは、印刷会社のホームページを見て基本仕様を確認するのがおすすめです。その他にも、人気がある同人漫画を参考にしたり、知り合いの同人漫画家に聞いてみたりするのもいいでしょう。

2:印刷会社を決める

次に印刷会社を決めます。基準は先ほどお伝えしたように仕様が合っていること、納期が全体スケジュールに影響しないこと、コストが予算内におさまることの3つです。印刷会社をいくつかピックアップして、条件を比較検討するといいでしょう。

3:漫画の原稿を用意する

次に原稿を用意します。印刷会社の仕様に沿った原稿になるよう、サイズや余白、綴じ方などに注意しましょう。ページがずれると見開きの表現が崩れるなど大きな修正が必要になることもありますので、必ず先に仕様や印刷会社を決定しておきましょう。また、同人漫画を冊子にする際は、表紙と本身(中身)がそれぞれ必要になります。中身の方ばかりに気を取られて表紙を作ることを忘れていたなんてことが起こらないように、気をつけましょう。
表紙はフルカラーの場合が多く、自身で作成できない場合は、知り合いのイラストを描ける方などに依頼する場合も同人誌では多いです。こうした場合も余裕を持って依頼するようにしましょう。

4:入稿作業をする

原稿ができあがったら入稿作業に移ります。現在はデジタル入稿できるサービスがほとんどで、原稿データをオンライン上でアップロードします。最近はわかりやすい案内をWeb上で行っている会社が多いので、初めての場合でも画面の指示に従って設定していけば、仕様に沿った入稿作業はできるでしょう。

5:冊子になった同人漫画作品を受け取る

入稿を終えたら、印刷会社が印刷・製本を行い、完成した漫画が冊子になって配送されます。手元に届いたら即売会や販売イベントに出品する準備を進めましょう!

同人漫画を印刷するときの注意点

ここまでは印刷業者の選び方や印刷の流れについて紹介してきましたが、実際に同人漫画を印刷するときは特に以下の2点に注意しましょう。

入稿形式に気を付ける

1つ目の注意点は入稿形式に気を付けることです。同人漫画にはデジタル入稿、アナログ入稿の2つがあります。現在はデジタル入稿が主流となっており、印刷会社によってはアナログ原稿を受け付けていないこともあります。原稿作成後、スムーズに印刷の依頼を進められるように、アナログ原稿で作成する予定であれば対応してくれる印刷会社を探しておきましょう。

印刷会社を早めに決める

2つ目の注意点は、印刷会社を早めに決めることです。納期の遅延やトラブル回避のために、可能な限り早い段階で探しておきましょう。また、スケジュールに余裕を持つことで、予期せぬ問題が発生しても柔軟に対応できるようになります。

まとめ

ここまで同人漫画の印刷方法について詳しく解説してきました。まず、同人誌印刷は大きく自分で印刷するか、業者に依頼するかの2パターンがあることについてお伝えしました。なお、クオリティの高さや作業のスムーズさを考慮すると、基本的には印刷会社に依頼するのがおすすめです。しまうま出版で行う場合の金額感について触れながら、コストパフォーマンスを考慮した印刷方法を選択することの重要性についてお伝えしました。
次に、印刷会社を選ぶ基準について述べ、品質や納期、価格などの特に重要なポイントを説明しました。また、印刷をする流れを具体的に説明し、どのような手順を踏むべきかも解説してきました。
最後に、印刷する際の注意点を挙げ、失敗を避けるためのヒントもお伝えしました。

しまうま出版では、1冊から同人漫画の印刷が可能です。初心者の方でも簡単に利用できる簡易見積もりや入稿システムがあるので、はじめての1冊はぜひ「しまうま出版」で作ってみましょう!

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