自費出版で1冊だけ作りたい!かかる費用や作り方を詳しくご紹介
しまうま出版デザイナーより
「自費出版してみたいけれど、1冊とか、少部数だけでいいんだよなあ」という悩みを抱えている方に向けて、1冊だけの自費出版にかかる費用や作り方を詳しくご紹介いたします。少部数の自費出版を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
「出版」と聞くと難しそうで、たくさん印刷しなくてはいけないのではないかと思うかもしれませんが、実は意外と簡単にできます。
そうなんですか!ぜひその方法を教えて欲しいです!かかる費用についても気になっています。
かしこまりました!1冊だけの自費出版の方法や費用を詳しく紹介しますね。
1冊だけでも自費出版はできる?
自費出版を検討されている方の中には「本は数百冊単位で作らなければならないのでは?」とお考えの方も多いのではないでしょうか。実は、1冊だけでも自費出版は可能です。
近年、技術の進歩と市場のニーズの多様化により、少部数からの出版が容易になっています。1冊だけの自費出版に対応している出版社も増えてきていたりと、様々な方法で自費出版を実現することができます。
費用も少部数の印刷に合った方法や、サービスを選ぶことができれば比較的安価で本を作成することができます。
1冊だけの自費出版を行うシーンの例
ここからは「1冊だけ出版したい!」というシーンの具体例をご紹介します。1冊だけ作りたいシーンとしては、自分だけの本や作品集、サンプル本、記念出版などが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
自分だけの本や作品集
非常に個人的な内容を含む書籍を1冊だけ出版する場合です。例えば、趣味で書いてきたイラストや詩、エッセイ、撮ってきた写真などをまとめて作成する本です。これらは他人に見せることを目的とせず、自分の作品や思い出を形に残すためのものです。
サンプル本
作成書籍の内容を試作段階で確認するために1冊だけ印刷し、サンプル本として利用するケースです。最終的なレイアウトや内容を冊子にして確認し、修正を行うために使用されます。これにより、最終的な大量印刷の前に問題点を洗い出し、品質を高めることができます。
記念出版
個人の特別な記念日や家族や友達との思い出をまとめた書籍を1冊だけ出版するケースです。例えば、結婚記念日や子どもの成長記録、家族のルーツをまとめた本などが挙げられます。このような書籍は、個人的な用途に限定されるため、1冊だけでも十分価値があります。
1冊の自費出版にかかる費用や難易度の比較
自費出版を1冊から行う場合、いくつかの方法があります。その中でも代表的な3つの方法について、費用や難易度を比較してみましょう。
1冊あたりの費用目安 | 完成度 | 難易度 | こんな人におすすめ | |
---|---|---|---|---|
印刷・製本サービスの利用 | ○ 1,000円〜5,000円程度 (印刷の仕様や品質、ページ数、カバーの種類によって変動) |
◎ | 低〜中 | 初心者、完成度を重視する人 |
自力で製本する | ◎ 500円〜5,000円 (印刷する冊数が少ないほど、1冊あたりの単価が高くなる) |
× | 高 | 手作りが好きな人 |
デジタル出版 プラットフォームの利用 |
◎ 無料〜数千円 | ◯ | 低 | デジタルでの配布を考えている人、費用を抑えたい人 |
1冊からの自費出版の方法①:印刷・製本サービスを利用する
ここでは、1冊からの少部数に特化した自費出版の方法を解説します。自費出版を1冊だけ行う場合、コストを抑えつつ高品質な書籍を作成することが可能な方法として「印刷・製本サービス」を活用することをおすすめします。サービスを選んだら、そのサービスの手順に沿って冊子を作成していくだけで簡単なので特に初心者におすすめです。以下は、印刷・製本サービスを利用した場合の手順一例です。
1. 原稿の準備
まず、出版したい内容を原稿としてまとめます。文章だけでなく、写真やイラストも含める場合は、それらのデータを整えることも必要です。フォーマットはPDFやJPEG、Wordなど、サービスによって指定がありますので、事前に確認しておきましょう。
2.サービスの選定
次に、印刷・製本サービスを提供する業者を選びます。1冊からの少部数の場合は、「オフセット印刷」ではなく、「オンデマンド印刷」を提供している業者を選ぶのがおすすめです。各社のウェブサイトで自費出版にかかる費用やサービス内容を比較し、自分のニーズに合った業者を選びます。
3. レイアウト・デザインの調整
原稿のレイアウトやカバーデザインを整えます。サービスによってはテンプレートやデザインサービスも提供しています。本格的なデザインをしたい場合は、業者に依頼することも可能です。デザイン費用は別途かかることが多いので、予算に応じて検討してください。
4.見積もり・注文
必要な仕様(ページ数、サイズ、カラー印刷の有無など)を指定したのち、最終的に印刷にかかる費用を確認し、問題がなければ注文します。
5. 印刷・製本
注文したら、業者の方で印刷と製本が行われます。このプロセスは業者によって異なりますが、通常は1~2週間程度で完成します。完成品が届いたら、内容や仕上がりを確認してください。
冊だけの自費出版、意外と簡単にできると驚きませんでしたか?
オンデマンド印刷で1冊から本を作ることができる「しまうま出版」の場合は、JPEG・PNGの形式の画像をお持ちのスマートフォンやPCに用意するだけで冊子作成準備が完了します!お好みのレイアウトを選び、画像を当てはめていくだけで手軽に自分だけの本を作成することができますので、ぜひお試しください。値段もフルカラー印刷で1冊330円〜と低価格で高品質の本を作成することができます。
気になった方は、以下から本の仕様やオプションを設定するだけで、簡単に見積もり金額を確認できます。費用が気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
仕様や価格は記事公開時点のものです。
1冊からの自費出版の方法②:自力で製本する
自力で製本する方法は少し手間がかかりますが、自分で全ての工程を手掛けることで、自費出版の中でも愛着のある一冊を作り上げることができます。また、必要な道具や材料さえ揃えれば、何度でも製本を楽しむことができるというメリットもあります。自分だけのオリジナルな本を作りたい方は、ぜひこの方法を試してみてください。
1.必要な材料と道具を揃える
まずは、製本に必要な材料と道具を揃えます。基本的には、以下のものが必要です。
- 用紙(本文用と表紙用)
- 製本用の糸や接着剤-
- 裁断機やカッター
- 定規
- 製本テープや布
- 書籍プレス(重しとして使う本でも可)
2.原稿の印刷
次に、原稿を印刷します。自宅やコンビニエンスストアのプリンターを使って印刷するか、印刷所で印刷を依頼します。印刷所を利用する場合は、自分でPDF形式に変換したデータを持ち込むとスムーズです。
3.ページの揃えと裁断
印刷されたページを順番に並べ、余白を裁断します。裁断機を使うと正確で綺麗な仕上がりになりますが、カッターと定規を使って手作業で行うことも可能です。
4.ページを綴じる
方法はいくつかあります。最も一般的なのは、糸で綴じる「かがり綴じ」や、接着剤を使った「ホットメルト綴じ」です。かがり綴じの場合は、ページを数枚ずつまとめて中綴じし、最後に全てを一緒に綴じます。ホットメルト綴じの場合は、ページの背を接着剤で固めます。
5.表紙の作成
表紙用の厚紙にデザインを印刷し、カバーを付ける場合は、透明のフィルムを貼り付けると良いでしょう。表紙と本文を接着剤でしっかりと固定します。
6.プレスと仕上げ
最後に、製本した本をプレスして形を整えます。書籍プレスを使うと理想的ですが、重い本を重ねてプレスすることも可能です。しばらくの間、重しを乗せておくことで、綺麗な形に整います。
1冊からの自費出版の方法③:デジタル出版プラットフォームを利用する
世界中の読者にアクセスできるというメリットがあります。手元に残る形にはなりませんが、デジタル出版は初期投資が少なく、リスクを抑えながら自分の作品を広める方法です。
1.原稿の準備
電子書籍形式(ePub、PDFなど)で原稿を準備します。
2.プラットフォームの選定
有名なプラットフォームとしては、Amazon Kindle Direct Publishing(KDP)、Rakuten Kobo、Google Play Booksなどがあります。各プラットフォームは異なる特徴や手数料体系を持っているため、目的や予算に応じて選びましょう。
3.登録・アップロード
選んだプラットフォームでアカウントを作成します。基本的に無料で登録でき、必要な情報を入力するだけで簡単にアカウントを開設できます。出版者情報や支払い情報を正確に入力することが重要です。
1冊だけ自費出版する場合の費用
これまで解説してきたように、1冊だけ自費出版する場合の費用は選択する方法やサービスによって大きく異なります。
印刷・製本サービスを利用する場合、1冊あたりのコストは1,000円から5,000円程度が一般的です。この費用には、紙の質やページ数、カバーデザインなどが影響します。
一方、自力で製本する場合は、材料費や道具代が主なコストとなります。基本的な材料として、紙、糊、表紙用の厚紙などが必要です。これらの材料費は数千円程度で済むことが多いですが、初回に道具を揃えるための費用がかかることもあります。全体のコストは500円から5,000円程度が一般的です。
また、デジタル出版プラットフォームを利用する場合、初期費用はほとんどかからず、販売時の手数料が発生するだけです。例えば、Amazon KDPでは販売価格の70%が著者の収益となりますが、一定の手数料が引かれます。
まとめ
1冊だけの自費出版について解説してきましたが、これならやってみたい!という方法は見つかりましたでしょうか?この記事を読んでくださった皆さまの背中を少しでも押せていたら嬉しいです。
「自分の作品を形にしたい」「1冊でいいから本を出版してみたい」という方は、自費出版を検討してみてくださいね。しまうま出版なら、1回データを作ってしまえばもっと冊子が必要になった時も追加注文するだけで簡単に増刷できます。
記事内で紹介したサービス等の仕様や価格は記事公開時点のものです。
自費出版をしたいのですが、1冊だけ作成することは可能なのでしょうか?