オンデマンド印刷とオフセット印刷の違い|部数・価格・品質で失敗しない選び方

「オンデマンド印刷?オフセット印刷?」その違いにお答えします!
しまうま出版デザイナー

しまうま出版デザイナーより

この記事では、オフセット印刷とオンデマンド印刷とは何かという基礎から、オフセット印刷とオンデマンド印刷の違いまで部数・価格・品質の観点から、初心者の方にもわかりやすく解説します!

オンデマンド印刷とオフセット印刷の違い|部数・価格・品質で失敗しない選び方
男性

こんにちは。冊子や同人誌を作ろうと思って調べているのですが、「オンデマンド印刷」と「オフセット印刷」の違いがよく分からなくて…。どちらを選べばいいのか迷っています。

しまうま出版デザイナー

最初は分からないですよね。そんな方のために、オンデマンド印刷とオフセット印刷の基本的な違いから選び方まで、順を追って解説していきます!

【比較表】オンデマンド印刷とオフセット印刷の違い

オンデマンド印刷とオフセット印刷の違い

まずは全体像を把握するため、両者の違いを比較表で簡単に確認しましょう。


簡単にまとめると、

少部数・手軽さ重視 → オンデマンド印刷

品質・大量印刷重視 → オフセット印刷 という選び方が基本になります。

比較項目 オンデマンド オフセット
初期費用 ほぼ不要 版代が必要
少部数(~100冊) ◎ 向いている △ 割高
大部数(3~500冊) △ 割高 ◎ 割安
色の安定性
納期 短い やや長い

オンデマンド印刷とオフセット印刷の選び方

左:オンデマンド印刷、右:オフセット印刷
左:オンデマンド印刷、右:オフセット印刷

印刷方式は「どちらが優れているか」ではなく、目的・部数・仕上がりイメージに合っているかで選ぶことが重要です。

オンデマンド印刷がおすすめな人


  • 1冊〜100冊程度の少部数で作りたい
  • 初めて冊子・同人誌を作る
  • まずは気軽に試したい・試し印刷をしたい
  • 在庫を持たず、必要な分だけ刷りたい


オフセット印刷を検討する価値がある人


  • 300冊以上の大量部数の印刷を予定している
  • 写真・イラストの色や質感にこだわりたい
  • 商業レベルの仕上がりを求めている
  • オンデマンド印刷では難しい特殊な加工を使いたい


価格に関しては後に詳しく説明しますが、200~300冊くらいでの作成を検討している人は条件次第でどちらがお得か変動するため見積もり比較をするのがおすすめです◎

オンデマンド印刷とは?

オンデマンド印刷とは・印刷の流れ

◆ オンデマンド印刷の意味・仕組み

オンデマンド印刷(Print On Demand)とは、

必要な分だけを、その都度印刷できるデジタル印刷方式のことです。


印刷用の「版(はん)」を作らず、完成したデータを直接プリンターに出力して印刷する仕組みのため、

少部数でもすぐに印刷できるのが大きな特徴です。

在庫を抱えずに冊子を作れる現代的な印刷方法として広く使われています。

◆ オンデマンド印刷の特徴・メリット

オンデマンド印刷の最大の魅力とは、初期費用の低さと手軽さです。

1冊〜数十冊といった少部数でも注文しやすく、初めて冊子や同人誌を作る人でもハードルが低い印刷方法といえます。

また、印刷までの工程がシンプルなため、納期が短く、データ修正や刷り直しがしやすい点も特徴です。

「まず作ってみたい」「内容を更新しながら刷りたい」といった用途に最適です。

◆ オンデマンド印刷のデメリット・注意点

一方で、オンデマンド印刷には注意点もあります。

デジタル印刷機の特性上、色の再現性や安定性はオフセット印刷に比べて劣る場合があり、特に写真やベタ塗りが多いデザインでは、印刷ごとの微妙な色差が出ることもあります。

また、部数が増えても単価が下がりにくいため、数百部以上の大量印刷では割高になりやすい点にも注意が必要です。

オフセット印刷とは?

オフセット印刷とは・印刷の流れ

◆ オフセット印刷の意味・仕組み

オフセット印刷とは、印刷用の「版(はん)」を作成し、その版を使って印刷する方式です。

書籍・雑誌・パンフレットなど、商業印刷の多くで使われています。

◆ オフセット印刷の特徴・メリット

オフセット印刷の最大の強みとは、色の再現性と仕上がりの美しさです。

インクを均一にのせることができるため、色ムラが少なく、写真やイラスト、ベタ塗りも安定した品質になります。


また、部数が多くなるほど1冊あたりの単価が下がるため、数百部〜数千部といった印刷では価格面でも有利になります。

紙の種類や加工の選択肢が多い点も、作品のクオリティを重視したい人にとって大きなメリットです。

◆ オフセット印刷のデメリット・注意点

オフセット印刷では、印刷前に版を作る必要があるため、版代などの初期費用が発生します。

そのため、少部数印刷ではオンデマンド印刷より割高になるケースがほとんどです。

また、印刷後に内容を修正したい場合は版を作り直す必要があり、データ修正や刷り直しが簡単にできない点にも注意が必要です。

価格の違い|何部からオフセット印刷が安くなる?

しまうま出版の冊子印刷価格表
しまうま出版の冊子印刷価格表

オンデマンド印刷とオフセット印刷を比較する際のよくある疑問が

「何部からオフセット印刷の方が安くなるのか?」という点です。

結論から言うと明確な境界線があるわけではありませんが、一般的な目安は次のようになります。

◆ 部数ごとの目安

おおよその傾向としては、


  • 〜100部:オンデマンド印刷が安い
  • 200〜300部:条件次第で拮抗
  • 500部以上:オフセット印刷が有利になりやすい


これは、オフセット印刷が「初期費用は高いが、部数が増えるほど単価が下がる」構造のためです。

◆ 価格に影響する主な要素

「〇部以上なら必ずオフセットが安い」と言い切れない理由は、印刷条件によって価格が大きく変わるためです。

特に影響が大きいのは、次のポイントです。


  1. フルカラーか、モノクロか:フルカラーの場合は、オフセット印刷の方が部数増加によるコストメリットが出やすくなります。
  2. ページ数:ページ数が多いほど、オフセット印刷の単価メリットが大きくなりやすい傾向があります。
  3. 紙の種類・加工:特殊紙での印刷や、特殊な加工をしたい場合はオフセット印刷でないと対応できないケースもあり、結果的にオフセットが有利になることもあります。

 

条件次第で価格は簡単に逆転するため、200〜400部で迷ったら必ず見積もり比較を行いましょう。

オンデマンド印刷とオフセット印刷|品質の違いは?

オフセットとオンデマンドの印刷方法の違い
オフセットとオンデマンドの印刷方法の違い

◆ 色の再現性・発色の違い

品質面で最も差が出やすいのが「色」です。

オフセット印刷は印刷用の版を作り、インク量を細かく調整しながら刷るため、

色ムラが少なく、安定した発色になります。

特に写真やイラストのグラデーションやベタ塗り部分では、なめらかで深みのある仕上がりになりやすいのが特徴です。


一方、オンデマンド印刷はデータを直接出力するデジタル印刷のため、機種や印刷条件によって発色にわずかな差が出ることがあります。

ただし近年のオンデマンド印刷は品質が大きく向上しており、

文字中心の冊子や一般的な同人誌であれば品質差を大きく感じることはほとんどありません。

◆ 仕上がりの安定性・再現性

「同じデータを刷ったときに、毎回同じ仕上がりになるか」という点でも違いがあります。


オフセット印刷は、一度印刷条件が決まれば、大量部数でもほぼ同じ品質を保てるのが強みです。

そのため、再販・増刷・長期販売を前提とした冊子におすすめです。


オンデマンド印刷は、刷るタイミングや機械の状態によって色味が微妙に変わることがあります。

ただし、少部数や短期間での利用であれば、大きな問題になることはほとんどありません。

用途別|どちらの印刷を選ぶべき?

実際の冊子カテゴリー別に、 オンデマンド印刷とオフセット印刷のどちらを選ぶべきかを具体的に解説します。

◆ 同人誌を作る場合

同人誌制作では、部数と在庫リスクが判断の軸になります。


初めての制作や、頒布数が読めず少部数(〜100部程度)で試したい場合、

在庫を持ちたくない場合は、オンデマンド印刷が向いています。

版代がかからず1冊から印刷できるため、反応を見ながら刷り直したり増刷をすることが可能です。


一方、イベントでまとまった部数を頒布する予定がある場合や装丁・仕上がりにこだわりたい場合は、オフセット印刷も検討するとよいでしょう。

特に200〜300部以上では、単価と品質の両面でメリットが出やすくなります。



◆ 写真集・イラスト集を作る場合

@86ca86 様
@86ca86 様

 写真集やイラスト集では、色の再現性が仕上がりを左右します。


試作品や展示用など、まず仕上がりを確認したい段階では、短納期で修正しやすいオンデマンド印刷が適しています。


販売を前提とした作品集や、発色・階調にこだわりたい場合、品質を長く保ちたい場合は、オフセット印刷が向いています。

写真が多いほど、色ムラの少なさといった強みが活きてきます。



◆ 小説など文字中心の冊子を作る場合

文字中心の冊子は、印刷方式による品質差が出にくいのが特徴です。


少部数で試したい場合や、内容を更新しながら制作したい場合は、コストを抑えやすいオンデマンド印刷が適しています。


一方、ある程度の部数をまとめて刷る場合や、再販・長期販売を想定している場合は、

部数が増えるほど単価が下がるオフセット印刷を選ぶとコスト面で有利になります。



◆ 冊子・小冊子(配布物)を作る場合

@maruoishiimono 様

社内資料や配布用冊子、フリーペーパーなどでは、納期と部数が判断基準になります。

少量で急ぎの制作や、内容更新が多い冊子であればオンデマンド印刷が向いています。


一方、定期的に発行する冊子や大量配布を前提としたもの、同じ内容を長期間使う冊子ではオフセット印刷を選ぶことで1冊あたりのコストを抑えやすくなります。

まとめ|オンデマンドとオフセット

オンデマンド印刷とオフセット印刷は、どちらが優れているかではなく、どちらが目的に合っているかで選ぶことが大切です。

少部数で気軽に作りたい、まずは試してみたい場合はオンデマンド印刷。

品質や仕上がりにこだわり、まとまった部数を印刷する場合はオフセット印刷が向いています。


しまうま出版では、オンデマンド印刷で1冊270円〜・1冊から印刷可能。「まず1冊だけ作ってみたい」「在庫を持たずに試したい」という方でも、気軽に冊子づくりを始められます。

記事の中で紹介している商品仕様や価格は記事公開時点のものです。

この記事を書いた人

しまうま出版デザイナー

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記事公開日:2026年01月22日

記事更新日:2026年01月22日