コスプレ写真集の作り方を解説！費用などの注意点もあわせて紹介

コスプレ写真集の作り方はただ写真を選び、配置するだけではなく、いくつかの重要なステップが含まれます。まず、テーマを決定し、それに基づいたコスチュームとロケーションを選び、撮影を行いましょう。何をおいても作品のコンテンツがなければ写真集を作ることはできません。

続いて、撮影したものの中から最善のショットを選び出し、それらを組み合わせてレイアウトを決定します。この段階では、全体の流れとストーリーを意識することがおすすめです。また、写真の編集と調整も必要で、色調やコントラストを最適化してビジュアルを最高に引き立てましょう。これらの作業を適切に行うためには、LightroomやPhotoshopをはじめとしたクリエイティブ用の画像編集ソフトを活用すると良いでしょう。

最後に、印刷会社を選び、写真集の印刷と製本を依頼します。印刷の方法を間違えると全体の仕上がりが悪くなる可能性があるため、ここでも注意が必要です。これらのステップは時間と労力がかかるかもしれませんが、自分だけのオリジナル写真集を作成するためには欠かせません。

コスプレ写真集の制作には、様々な費用が関わってきます。どのような費用がかかるかざっと見てみましょう。

自身が撮影をする場合はモデルさん（コスプレイヤーさん）に費用をお支払いする場合もありますし、自身がコスプレイヤーでプロのカメラマンに撮影を依頼する場合でも、撮影料金が発生する場合があります。また、撮影に使用するカメラや照明機材の購入費用も見積もりの一部となる場合があります。
編集やレイアウトには専門的なソフトウェアが必要で、そのライセンス料も視野に入れるべきです。さらに、プロのクオリティを求めるために、レイアウトやレタッチをデザイナーに依頼する場合は、その料金も考慮する必要があります。
印刷と製本の費用は、印刷所や一冊あたりの費用、印刷する量や品質、紙の種類などにより大きく変動します。そのため、見積もりを取ることをおすすめします。最終的には、一冊の重量や配送地域、配送方法によって変わる配送費用も考慮に含めましょう。

こうしたこと全てを考慮に入れて、コストパーフォマンスの良い方法を選んで写真集を作ることが大切です。

コート紙の特性

コート紙はその特性からコスプレ写真集の作成によく用いられます。その鮮やかな色彩表現と耐久性が魅力で、鮮明な色彩やディティールの表現力で写真集全体の高級感を引き立てます。しかし、その光沢性から直射日光や強い照明の下では反射するため、利用状況や好みにより選択する必要があります。カメラマンにとっても、さまざまな種類の紙の特性を理解した上で、撮影することは重要です。

マットコート紙の特性

マットコート紙の作り方とその特性は、他の一般的なコート紙とは異なるものです。その表面には微細な凹凸があり、光沢感が少ないため、直射日光下でも写真がクリアに見えるという特徴があります。色の再現性も高く、写真集にコスプレの鮮やかな色をしっかりと反映します。これらの特性から、多くのコスプレイヤーに愛用されています。ただし、悪い面もあり、他の紙種に比べてコストがやや高めになってしまう場合もあります。しかし、品質を考えれば十分に価値があると言えます。

アートポスト紙の特性

アートポスト紙も、その特性を活かして写真の質感を際立たせる紙種として、コスプレ写真集制作におすすめです。この紙は特有の厚みがあり、色の再現性も比較的高いため、色鮮やかな写真もカメラマンの意図したものと近い状態で表現することが可能です。色彩豊かなコスプレの衣装や背景も、アートポスト紙ならば鮮やかに再現できます。ただし、一方でこの素材の値段は他のペーパータイプよりもかなり高くなります。そのため、予算に余裕のある方や、特別な写真集を作りたいという方に特におすすめです。コスプレ写真集の制作におけるアートポスト紙の利用は、美しく印象的な作品作りの一助となるでしょう。

コスプレ写真集を作るときは、特に著作権を侵害していないかやデータ入稿時の解像度に気をつけましょう。

著作権の侵害に注意する

1つ目は著作権の侵害に注意することです。
たとえば、コスプレが明らかにアニメや漫画のキャラクターとわかる場合、著作権侵害になる可能性があります。作者や版権を保有・管理する会社のアナウンスを尊重するなど、モラルを守って楽しみましょう。
特定の作品の人物を想起させないようなオリジナルキャラクターなら、著作権の侵害にはならないでしょう。

データ入稿時は解像度に注意する

2つ目は、データ入稿時の解像度に注意することです。後ほど詳しく解説しますが、適切な解像度になっていないと、写真が粗く印刷されてしまう可能性があります。せっかく作ったコスプレ写真集の仕上がりがよくないと、制作費やかけた時間が無駄になってしまいます。データを入稿するときは、推奨される解像度になっているか必ず確認しましょう。

入稿時やデータの受け渡しの際の写真解像度について

コスプレ写真集を作る際には、カメラマン側とコスプレイヤー側で写真データのやり取りがあることが多いです。この写真データの解像度が十分にあることが不可欠で、これが最終的な写真集の完成度を大きく左右しますので、注意しましょう。
一般的に解像度が高いと、より鮮やかな色彩表現が可能となり、印刷時にも画質がぼやけることなく、鮮明に再現されます。写真集作成に使用する画像は最低でも、300dpi以上の解像度となるように写真データを用意することを強くおすすめします。一方で、解像度が低いと印刷した際に画質が粗くなるリスクが高まります。これを避けるため、撮影時には解像度設定を最大にし、高解像度の写真を撮影することを心掛けましょう。写真データの受け渡しを行う時には、忘れずに解像度を確認しましょう。これらの点を踏まえて、高品質なコスプレ写真集を作り上げましょう。

レタッチなどの加工が与える影響について

コスプレ写真集を作成するにあたって、レタッチなどの画像の加工・編集をどうするかは写真集の表現に大きな影響を与えます。こうした加工・編集は撮影から入稿まで様々な場面で発生し、例えばカメラマンの撮影したローデータを一般的な画像形式にする現像という作業を行う際にも、明るさ、コントラスト、彩度などの調整が発生し、これらが写真の雰囲気を大きく左右します。また、そこから加工・編集・レイアウトを行っていく際にもレタッチツールやフィルターによる加工を行うことで、当然ながら印象は変化します。

画面で見る色と実際の印刷物の色の違いについて

写真集の作成にあたって行う写真の加工・編集をはじめ、様々なプロセスが現在では基本的にはデジタルデータで行われますが、実際に印刷してみると、画面上での見え方とは異なることに気づくでしょう。これは画面はRGBで色が構成されているのに対し、写真集などの印刷物では一般的にCMYKで色が構成されているため、どうしても避けることができないものです。自分の想定していた色と異なっている場合、満足できるまで何度も試行錯誤するしかありません。これは、一見時間と手間がかかるように思える作業ですが、イメージに合った色彩を作り出すためには必要な手順です。印刷所や印刷機、厳密に言えば印刷する日の気候などによっても色の出方には差異があります。自分が納得できるクオリティを安定的に出してくれるサービスを選定することもコスプレ写真集のクオリティを左右する重要な要素になります。

綴じ部分のレイアウトについて

コスプレ写真集を作成するにあたっては、綴じ部分のレイアウトは十分すぎるくらいに注意することをおすすめします。

まず、基本的には写真やテキストを配置する際、ノドと呼ばれる綴じ部分を避けることをおすすめします。無線とじなどの場合、どうしてもノドの部分は見えづらくなってしまい、無理に開こうとすると冊子が破損することもあります。そのため、ノド部分への要素の配置を避けることで、見開きで見る時に情報が失われることを防ぐことができます。

また、レイアウトを作る際には、写真の向きも考慮に入れましょう。見開きをフルに活用した写真は一つの大きなイメージとしてダイナミックな印象を与えることができますが、中央のノド部分で写真内の要素を隠してしまう可能性があるため、重要な要素はノド部分から離れた位置に配置することが推奨されます。こうしたポイントを踏まえることで、カメラマンであれば見開きで使いそうな写真では、主要な要素は中央を避けて写真を撮影するなどの工夫を行えますし、コスプレイヤーの場合はレイアウトでの失敗を防ぐことができます。なるべくリスクのあるレイアウトを避け、自分だけの素晴らしいコスプレ写真集を作成しましょう。

自分だけのコスプレ写真集を作りたいと思っている方へコスプレ写真集を作成するために必要なステップや、見積もり時に考慮しておくこと、作成時の注意点などを紹介してきました。いずれにしても、コスプレ写真集を満足のいく形で完成させるためには、計画と準備がなによりも重要です。コスプレ写真集の作成は決して簡単な作業ではありませんが、記事内で紹介したポイントに気をつけながら、楽しんで自分だけの写真集を完成させましょう！

しまうま出版では、自分だけのコスプレ写真集を1冊から簡単に作成できます。特に「プライム」グレードの商品は通常4色のところ、7色使って印刷することで写真の表現力を一段と高めます。自信作を一冊にまとめる際にぜひご利用ください。気軽に作成できる「エコノミー」グレードもあるので、用途や予算にあわせて作成してみてくださいね。